令和5年3月4日から始まった『全日本少年軟式野球大会浜松ブロック予選』。2枠しかない県大会出場枠を懸けて熱戦が繰り広げられた。予選の模様から県大会の模様までを振り返る。

曳馬中学校が県大会準優勝。

令和4年度全日本少年軟式野球大会

令和5年3月4日から始まった『全日本少年軟式野球大会浜松ブロック予選』。県大会出場が懸かる準決勝に進出したのは、春の全国大会に出場した三ヶ日中学校と、二つのコールド勝ちを含む快勝で勝ち上がってきた曳馬中学校、しんきんカップ県大会準優勝の浜名中学校、そして新人戦浜松王者の積志中学校の4チーム。

準決勝第一試合は、三ヶ日と曳馬という好投手を擁するチーム同士の対戦となった。試合は両エースが好投し、0対0のまま特別延長へ。三ヶ日の攻撃を無得点に抑えるとその裏、曳馬がサヨナラヒットで三ヶ日を下し(1対0)、県大会出場を決めた。

準決勝第二試合は、浜名と積志が対戦。試合は序盤から浜名打線が爆発。13対1のコールド勝ちで県大会出場を決めた。

4月2日に行われた決勝戦は、曳馬が浜名を3対0で下し、ブロック優勝を決めた。

4月22日から行われた県大会。浜名は初戦で東海大翔洋中学校と激突。これはしんきんカップの決勝戦と同一カード。リベンジを狙った浜名だったが、翔洋の前に0対8で敗戦。一回戦で姿を消した。

曳馬は初戦の清水第一・第二・第六中学校合同を12対2のコールドで下すと、準々決勝の榛原中学校を4対2で退け、準決勝進出を決めた。

準決勝の相手は、初倉・金谷・川根中学校合同。試合は曳馬の攻撃で「プレーボール」。初回、曳馬はランナーを出すも無得点。その裏、二死から死球でランナーを許すと、相手4番に三塁打を打たれ先制を許す。曳馬は毎回のようにチャンスを作るが、なかなか得点を奪えないまま迎えた5回表、二死ランナーなしから連打で2塁、3塁のチャンスを作ると、続く打者がフルカウントからストレートを弾き返し、打球は左中間へ。これがタイムリー二塁打となり逆転に成功。後続にもタイムリーヒットが飛び出し、3対1と試合をひっくり返すことに成功。その後は両チーム無得点で迎えた最終回裏。曳馬はタイムリーヒットで1点差に迫られ、なおも二死1塁、2塁のピンチ。迎える打者は先制三塁打を放っている4番。長打が出れば逆転サヨナラの場面も、曳馬バッテリーが強気に攻め、ファールフライに打ち取り「ゲームセット」。翔洋が待つ決勝へと駒を進めた。

続いて行われた決勝戦。曳馬は温存していたエースがマウンドへ。初回の翔洋の攻撃を三者凡退に抑える。その裏の曳馬は二死からヒットで出塁するも後続が倒れ無得点。2回表、先頭打者を四球で歩かせると、連続盗塁で3塁へ。ワンアウト後、内野ゴロの間にランナーがホーム突入。これを好フィールディングでアウトにし、ピンチを脱する。3回裏の曳馬の攻撃。一死からセンター前ヒットで出塁すると、内野ゴロの間にランナーは2塁へ。続く打者のライト前ヒットの間に2塁ランナーがホームを駆け抜け、曳馬が1点を先制した。4回はランナーを出すもお互い無得点に終わり迎えた5回表。先頭を歩かせると、盗塁にエラーが絡み、無死3塁のピンチ。ここでレフトオーバー二塁打を打たれ同点。さらにランナーを置いた場面で二塁打、さらにエラーも絡み、1対3と逆転を許す。何とか追いつきたい曳馬だが、6回表、翔洋に本塁打を含む長打攻勢で一挙3点を追加され、1対6。最終回にも2点を奪われ、1対8で敗戦。  東海大会出場はならなかったが、曳馬は県大会準優勝に輝いた。


発行情報浜松51
せいさ

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