新チームとなり、初の公式戦となる『新人戦浜松地区大会』。決勝戦まで勝ち上がったのは、試合巧者ぶりを見せつけた積志中学校と、強力打線が武器の光が丘・水窪中学校の対戦となった。
積志中学校が接戦を勝ち抜き優勝。
令和4年10月15日に浜松球場で行われた決勝戦に勝ち上がってきたのは、試合巧者ぶりを見せつけ、安定した戦いを見せてきた積志中学校と、強力打線と安定した投手力を武器に接戦をモノにしてきた光が丘中学校・水窪中学校合同チーム。
初回の積志の攻撃を無得点に抑えた光が丘・水窪はその裏、ツーアウトから連続二塁打で2点を先制。2回表の積志はワンアウトから二塁打で出塁すると、ツーアウト奈良が1塁、3塁のチャンスを作り出す。ここで足を絡めた攻撃で得点を狙うも、光が丘・水窪が落ち着いた守備で得点を許さない。何とか追いつきたい積志は3回表、相手のエラーを足掛かりにツーアウトながら1塁、3塁とチャンスを作り、バッターボックスには4番。力強く叩いた打球はセンターの頭上を襲い3塁ランナーに続き1塁ランナーもホームイン。4番のひと振りで同点に追いつく。その裏の光が丘・水窪は2番からの好打順。その先頭打者が内野安打で出塁すると、ツーアウトながら1塁、2塁とチャンスを作る。続く打者の打球は快音を残しレフトへ舞い上がるが、予め深めに守っていたレフトが追いつき「アウト」。3回が終わって2対2の同点。5回表の積志は、ツーアウトから連続ヒットと盗塁で2塁、3塁のチャンス。迎えるは先程の打席で同点タイムリーを放った4番。強振した打球がライトを襲うが、これをライトが好捕。無得点に終わる。その裏の光が丘・水窪は2番から。大飛球がレフトを襲うが、フェンスギリギリで好捕。その後の打者も快音を残すも、予め深く守る外野手の守備範囲で無得点。
2対2のまま試合は最終回へ。積志は先頭打者が粘り四球を選ぶと、相手の守備の乱れに乗じ、ワンアウト1塁、3塁のチャンス。ここで積志ベンチの作戦は「セーフティースクイズ」。これが見事に決まり、積志が1点を勝ち越す。その裏の光が丘・水窪はワンアウトから四球で出塁すると、センターオーバーの二塁打で2塁、3塁と一打逆転のチャンスを作り出す。しかしながら、ここから積志守備陣が踏ん張りを見せ、続く打者はファーストフライとなりツーアウト。そして最後の打者はピッチャーフライとなり「ゲームセット」。息詰まる熱戦となった決勝戦は、3対2で積志が光が丘・水窪を振り切り、優勝を果たした。