浜名ヤンキースが
健闘の準優勝。
第42回 選抜少年野球三ヶ日大会
平成29年4月16日と23日、29日の三日間にわたり、『第42回選抜少年野球三ヶ日大会』が、三ヶ日運動場をメイン会場に開催された。
今年から、地元の三ヶ日中学校野球部の部員が運営に参加。開会式では、三ヶ日中学校吹奏楽部の演奏の元、入場行進が行われ、地域との繋がりを強く感じる大会となった。
参加したのは、さまざまな支部から選抜された32チーム。新チーム結成後、初の選抜大会となるチームも多く、いたる所で“力いっぱいのプレー”を見ることができた。
そんな中、準決勝に進出したのは、土方野球少年団(大東支部)と、静岡ベースボールボーイズ少年団(静岡支部)、そして浜松勢の、細江野球スポーツ少年団(浜名湖支部)と、浜名ヤンキース(浜北支部)の4チーム。
土方と静岡の対戦となった準決勝は、静岡が11対1で大勝し決勝進出。
そして、もうひとつの準決勝は、細江とヤンキースが激突。
この両チームは二年前にも準決勝で対戦しており、その時にはヤンキースが勝利。
そのまま優勝に輝いた。
細江は、初戦こそ9対0と圧勝したが、2回戦、3回戦と接戦を制しての勝ち上がり。「守り勝った」という印象が強い。
一方のヤンキースは、初戦から打線が爆発。3試合で39得点を挙げ、「打ち勝つ」野球で、ベスト4に名を連ねた。
タイプの全く異なる両者の対戦だけに、好ゲームへの期待が高まる。
試合は、ヤンキースの攻撃で「プレイボール」。
1回表、いきなり試合が動く。堅守を誇る細江にエラーが出て、ヤンキースが2点を先制。
反撃を試みる細江は、積極的に打ちに行くが、相手の正面を突くなどで、なかなかチャンスが作れない。
3回が終わって、2対0とヤンキースがリード。
4回表のヤンキースの攻撃。先頭打者がヒットで出塁すると、盗塁と内野ゴロでワンアウト3塁のチャンス。ここで細江にまさかのバッテリーエラー。ヤンキースが追加点を挙げ、試合の流れは大きくヤンキースに傾く。
細江は、四球を足掛かりにチャンスを作るが、どうしてもヒットが出ず、得点を奪えない。
続く5回にも、バッテリーエラーでヤンキースが2点を追加。5回が終わって、5対0とヤンキースが大きくリードをする展開となった。6回にも、スクイズとエラーでヤンキースが2点を追加、さらに7回には、持ち前の打線が火を噴き、ホームランなどで3点を追加。
細江は、尻上がりに調子を上げたヤンキースのエースに1安打に抑えられ、10対0の惨敗。
堅守を武器に、強豪チームを次々と倒し、準決勝に進んだ細江だったが、自慢の堅守に綻びが出て、ここで力尽きた。勝ったヤンキースは、2年ぶりの決勝進出。
決勝の相手は、圧倒的な力で勝ち上がってきた、静岡ベースボールボーイズ。
試合は、初回に2本のホームランで静岡が3点を先制。2回裏に、三塁打を足掛かりにヤンキースが1点を返すも、3回表、静岡の四番のこの試合2本目となるホームランで2点を追加。3回が終わって、1対5とヤンキースが4点のビハインド。5回には4点を奪われリードを広げられる。
ヤンキースはその後、意地で1点を返すも、結局2対10で静岡に敗れ、2年ぶりの優勝はならなかった。
少年野球は、ここから秋にかけて大会が目白押し。
県大会を懸けた戦いもまだまだある。
目標はあくまで“県大会”。
これからの一日一日の過ごし方で、結果は大きく変わってくる。
勝負はこれからだ。