令和6年3月2日(土)に開幕した『令和6年度 全日本少年軟式野球大会 浜松ブロック予選』。上位2チームに与えられる県大会への出場権を懸け熱戦げ繰り広げられ、勝負強さを見せつけた、浜松開誠館中学校と細江中学校が県大会への切符を手にした。
浜松開誠館中学校と細江中学校が 県大会へ出場。
令和6年度全日本少年軟式野球大会浜松ブロック大会
令和6年3月2日から3月20日に掛けて行われた『令和6年度全日本少年軟式野球大会浜松ブロック大会』。上位2チームに与えられる県大会出場枠を懸けて熱戦が繰り広げられた。
準決勝に進出したのは、新人戦浜松地区大会王者で第1シードの浜松開誠館中学校と、しんきんカップで県大会出場の可美中学校・新津中学校、第2シードでしんきんカップ県大会出場の細江中学校、しんきんカップ県大会ベスト4の三ヶ日中学校という実力が伴った4チーム。
準決勝第一試合は、開誠館と可美・新津が対戦。試合は序盤から打撃戦の装い。4回が終わって4対3と先攻の可美・新津が1点をリード。5回裏には開誠館が逆転。4対5と可美・新津が1点ビハインドで迎えた最終回。ツーアウトランナーなしからホームランで同点に追いつく。タイブレークでは可美・新津が1点を奪ったものの、その裏、開誠館が2点を挙げサヨナラ勝ち。県大会出場を決めた。
準決勝第二試合は三ヶ日と細江が対戦。お互い、初回に中軸の一打で1点を奪い合うと、4回裏に細江が三ヶ日のミスに乗じて1点をリード。6回表の三ヶ日はツーアウトからタイムリー二塁打で同点に追いつく。さらに三ヶ日は最終回表、満塁のチャンスを作ると、犠牲フライで勝ち越しに成功。3対2と三ヶ日1点リードで迎えた最終回裏。県大会への執念を見せる細江は、先頭打者が粘って四球を選ぶ。続く打者が放った打球は美しい放物線を描いてレフトスタンドへ。細江が劇的な逆転サヨナラホームランで県大会出場を決めた。
続いて行われた決勝戦は、開誠館と細江の対戦。試合は開誠館の攻撃で「プレーボール」。1回表、ツーアウトからヒットで出塁すると盗塁でチャンスを広げ、ヒットで1点を先制。さらに足を絡めた攻撃で1点を追加し、2点を先制することに成功。2回表の開誠館は、四球を足掛かりにツーアウトながら2塁にランナーを進めると、ここでもタイムリーヒットが飛び出し1点追加。3回が終わって3対0と開誠館が主権を握る。その後、開誠館が1点を追加し4対0。追いつきたい細江は5回裏、ツーアウトから出塁したランナーが2塁を陥れチャンスを作ると、四球と盗塁でランナー2塁、3塁とチャンスを広げる。しかし次の打者が三振に倒れ、得点を奪えない。7回表。ワンアウトから二つの四死球でランナーを溜めると、細江のミスに乗じて2点を追加。さらに左中間へのタイムリー二塁打も飛び出し、この回、一挙3点を追加。7対0。最終回裏、諦めない細江は、先頭打者がセンター前ヒットで出塁。続く打者は四球を選び、ノーアウト1塁、2塁。さらに続く打者が死球で出塁し、ノーアウト満塁と大きなチャンスを作る。しかしながら続く打者は三振、最後はダブルプレーに倒れ、試合は7対0で開誠館が勝利。優勝を果たした。
なお県大会は、細江が初戦で対馬中学校・門野中学校に4対3で競り勝つも、2回戦で島田セントラルに1対9で敗戦。2回戦から登場した開誠館は初戦で裾野市合同と対戦し7対5で勝利。2回戦では富士宮第一中学校に9対8で競り勝ち準決勝進出。準決勝では北駿クラブに0対4で敗れたものの、県大会ベスト4という好成績を残した。