ジュニアアスリートのための
特別メンタルトレーニング
レッスン11
チームとして戦うために
4月になると、新しいチームに入る選手や現在所属しているチームに新しい選手が入ってきます。
このタイミングで、気持ちをひとつにするためにも、選手や保護者の方共通でこのワークを行ってみてください。
まず、下記の質問について考えてみてください。
書けましたか?
では、解説です。
しつもんメンタルトレーニングのインストラクターに、アイスホッケーのU-20の監督さんがいます。
講習会でたまたま隣の席となり、次回の冬季オリンピックに向けて熱く語ってくれたのを覚えています。
その時、どうやってチームの意思を統一して大会に臨んでいるのかを紹介してくれました。
代表チームは年2回の合宿と大会でしか選手が集まらないそうです。
チームが集まると、まずプレーブックを配るそうです。その中には、プレーのフォーメーションはもちろん、日程やストレッチ、食事について必要なことが全て書かれているそうです。
そのプレーブックの1ページ目には、チームのフィロソフィーを書く欄が6つほどあり、空欄になっているそうです。チームのフィロソフィー=ルールのようなものだそうです。
フィロソフィーを監督が作って渡しても、選手は監督が勝手に作ったものという思いが強くなり、選手は「監督が勝手に言っているだけ」と、言い訳をするそうです。
でも、自分たちで決めて作り上げるとこのフィロソフィーを守ろうと行動に移してくれるそうです。
フィロソフィーミーティングでは、「大切にしたいことは何か?」を考え、いくつかの候補の中から6つに絞り、「それは、どうして大切にしたいのか?」、「そして、どんな行動のことを言うのか?」と細かくして、行動まで落とし込んだそうです。
ベンチには、この6つが書いてあるものが置いてあり、リンクに入るときにそれを見て、自分の行動を明確にしてプレーしていたそうです。
また、この共通認識ができたことにより、チームスタッフにも結束力が生まれたそうです。
ぜひ、このワーク後、キーワードからチームフィロソフィーを考え、作り上げて見てください。