レーシングカートの全日本ドライバーは 更なる高みを目指す。
野坂 琢磨
湖東中学校3年生
レーシングカートで全国大会に出場している浜松市内唯一の中学生。それが野坂琢磨くん(湖東中学校3年)だ。一昨年7月には鈴鹿選手権のFPjrクラスで3位となり表彰台に上がり、今年4月には全日本カート選手権への出場を果たした。
レーシングカートとは運転免許証がなくても楽しめるレーシングスポーツ。元々は遊園地にあるゴーカートをレース用に改造したのが始まりだが、アトラクションとして使われるゴーカートとは全くの別物。レースではF1などでも使われるサーキット場を舞台に、時速100キロという猛スピードの中で競われる本格的なレース競技。
野坂くんが初めてハンドルを握ったのは小学1年生の頃。レース好きの父親の影響で近所にあるカート場で乗ったことが始まりだった。そこでカートの楽しさを知るとそのままジュニアスクールに入り、みるみる成長を遂げる。すると現状に満足できなくなり、「本格的なレースに出たい」と小学5年生の時にレーシングチームのTech Miyazawaに入り、レーシングカートの道へと進んだ。練習は週末に鈴鹿サーキットまで行き一時間半ほどコースを走る。平日はロードバイクに乗り遠心力に耐えられる首づくりや体幹のトレーニングに励む。その成果が表れたのが一昨年7月。鈴鹿選手権で3位に入り初めて表彰台に上がることができた。昨年からは東西統一戦や全日本カート選手権といった全国大会へも出場している。
野坂くんの特徴はコースへの適応力の高さと恐怖心に打ち勝つ精神力。一度失敗した場所でもすぐに修正し、次も臆することなくアクセルを踏み込めることが強さの秘訣。
「レーシングカートはまだまだ認知度の低いスポーツ。もっともっとこの競技のことを知ってもらって、一人でも多くの人にレーシングカートの魅力に触れてもらい、やってもらえたら嬉しいです」と野坂くんは話す。
今後の目標は全国大会で入賞できる選手になること。そして将来的にはGT500のドライバーを目指す。
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