オスグッドシュラッター病を治すには!
実は私も高校時代(20年以上前)、オスグッドで膝の前(脛骨粗面)の痛みに悩まされました。膝をついたり、ぶつけたり、ジャンプしたりすると死ぬほど痛いですよね。私は病院や接骨院へ行き、モモ前の筋肉(大腿四頭筋)のストレッチと膝に電気や超音波治療を行い、湿布を貼り、痛み止めを飲みながら部活を行っていました。
しかし、悪化する一方で最終的に手術を行いました。
現在、いまだに私の高校時代と同じような治療をやっている子どもは多いと思います。
おそらく、あまり改善していないのではないでしょうか。
実は、膝の前が痛い、モモ前が硬いのは「症状・結果」であり、「根本的な原因」ではありません。そのため、症状にアプローチされても一瞬良くなった気がしますが、根本的な原因は消えておらず、再びすぐに痛くなります。当然、モモ前の筋肉のストレッチを指導され、行っているかもしれませんが、炎症が強い時に大腿四頭筋のストレッチをやり過ぎると、オスグッドは引っ張られ痛く、悪化する可能性があるので注意しましょう。
では、「根本的な原因」は何なのでしょうか。
それは、筋肉の硬さや間違ったカラダの使い方による悪いフォームです。モモの裏(ハムストリングス)・お尻の筋肉(殿筋)が硬い・体幹筋力が弱いために猫背フォームになり、モモ前と膝前の負担が大きく、痛みが出てしまいます。あと注目しないといけないのは内モモ(内転筋)の硬さです。内転筋が硬いと、腰を落として構えようとした場合、骨盤は後ろへ寝てしまい、猫背になってしまいます。
まず、原因を取り除くには、ハムストリングス・殿筋・内転筋のストレッチが必要です。
そして動作改善として、構えた時に骨盤を前に倒せるようにする練習が必要です。骨盤を前に倒せると、モモ前の大腿四頭筋のみでなく、ハムストリングス、殿筋も使えるようになり、パフォーマンスも上げられます。この練習の際は、正しい体幹の使い方のトレーニングを行う必要性もあります(ほとんどの人が体幹トレーニングを間違っていますが…)。最適なストレッチ方法や動作改善練習は一人ひとり異なりますが、写真を参考に行ってみてください。