ボーイスカウトって何!? 来年で100年のロングセラー。

ボーイスカウト

ボーイスカウト浜松連合協議会(浜松地区・浜松東地区)・
ボーイスカウト磐田地区・
ボーイスカウト掛川袋井地区

ボーイスカウトの始まりは1907年、イギリスで創始者であるロバート・ベーデン・パウエル卿(以下BP)が20人の子供たちと行った“実験キャンプ”からスタートしました。それから100年以上が経ち、今では世界の169の国や地域で4000万人ものスカウトが活躍するまでに広がりました。これは、青少年社会教育団体としては他に例をみないほどの国際性と規模を持ち、その意義が世界に広く認められていることを意味しています。

では、ボースカウトはなぜここまで広がったのか。そもそもボーイスカウト活動の成り立ちは、少年たちが自主的に動くことが好きだったことに起因します。それに目を向けた創始者のBPは、少年たちに向けて面白い野外活動の手引きを記した本を出版しました。それが、今ではボーイスカウトの活動バイブルとなっている『スカウティングフォアボーイズ』です。それを読んだ少年たちが興味を持ち、各地で集まって記されていることの真似を始めました。これが、自主活動の始まりです。しかし、少年たちだけのキャンプは不安が多く、大人たちは心配でした。そのため、周囲の大人たちの理解を得るために、大人に付いてもらうことになりました。こうして指導者が生まれました。こうした活動が世界各地に広がり、元々は子供たちだけの自主的な小グループによる活動だったものが、今ではこんなに大きな活動団体へとなったわけです。

グループ内には班長と呼ばれる中心となる人がいて、その人を中心に色々なことを話し、自主的にグループを運営していきます。皆で助け合い、課題を達成していく“子供たちによる学び合い”。これがボーイスカウト活動の本質です。これをボーイスカウト用語で班制教育と呼んでいます。グループで決めた課題に取り組むことで、工夫をし、コミュニケーションを図ります。時には我慢もします。新しい仲間には先輩が教え、全員がグループの中で責任を担いながらチームワークを身につけていきます。こうしてスカウト個人が磨かれ、成長していく。とても素晴らしいことだと思います。

もちろん、街頭募金活動もゴミ拾い活動も社会奉仕として行います。キャンプでは森の中で火を起こし、ナイフや斧を使い生活します。それら全てが少年たちの教場となるのです。結局、ボーイスカウトは人間力を身につける運動なのです。

現代では、パソコンにスマートフォン、AI、インターネットなど世の中はコンピューターの時代です。テクノロジーは日に日に進化し、その利便性は素晴らしいものです。しかし、創造力はどうでしょう、思いやりは、コミュニケーション能力はどうでしょう。そういった力を育む力がボーイスカウトにはあります。子供たちをたくましくも思いやりがあり、国際性に富んだ社会人として送り出せるように学びの場を広げるのも大切なことです。

2月22日は、創始者BPの生誕祭が行われました。スカウトのみんなでその偉業を称え、生誕を大いに祝いました。こんな素晴らしい活動を残してくれたBPへ、ありがとう。

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