審判という視点から
 観るサッカー。

平成30年度後期中学生審判講習会

平成30年度後期中学生審判講習会

静岡県サッカー協会西部支部は、若年層の審判育成を目的に昨年から第3種(U15)に当たる中学生を対象とした「審判講習会」をスタートした。

この講習会を受講する生徒のほとんどは、現役のプレーヤー。プレーヤーとして活躍することを第一としているが、審判という立場からサッカーに携わることで、ルールをしっかりと学び、今まで見えなかった新しい発見が得られたり、将来、審判という選択肢を切り拓けたりする。

現在、3種の選手では、毎年約300人が4級審判のライセンスを取得。しかし、実際に審判を経験している人は、ほとんどいない。その理由は、4級ライセンスは1日の講習で取得が可能で、取ったものの活かす場がないからだ。この講習会では、1回2時間、5回を1クールとしたカリキュラムでみっちりと学ぶことができ、座学にくわえ、実際にゲームの中で実技も見につけられる。講習では、なでしこリーグや全国大会で審判を務める女性1級審判員や、審判インストラクターがわかりやすく指導し、終始和やかな雰囲気で楽しく学ぶことができる。さらに、講習の集大成として、前期、後期それぞれで、実際の試合で副審を務める。なかなか経験できない公式戦での審判を経験できることは貴重な経験となるだろう。

今回受講している岡本琉維さん(新津中3年)は、「夏の大会で声を掛けてもらい、この講習会に参加しました。選手とは違う視点での発見や、達成感があって、今は審判という選択肢もありかなと思っています。今は女子の審判も増えているので、高校ではマネージャーをしながら審判を目指すという選択肢もできて、参加して良かったなと思います」と話す。

同じく講習に参加した宮本蓮くん(可美中2年)は、「前期は1回欠席してしまったので、後期も継続して参加しました。大会で副審をした時は、ラインキープが難しくて、誤審もあったと思いますが、精一杯務めました。まだまだ選手としてやりたいという気持ちが強いので、できる限り選手と審判を両立していきたいです」と話した。

プレーヤーとして過ごしてきた生徒たちが、審判というポジションを経験したことで、新しい発見をした。そして、将来の選択肢もまたひとつ広がった。今後も多くの子供たちがこの講習会を通して将来の可能性を広げていってほしい。

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