ジュニアアスリート特別しつもんメンタルトレーニング
しつもんメンタルトレーニング取材日誌
毎月、当webサイト内で執筆していただいている「しつもんメンタルトレーニング」。
今回は、実際に行われているメンタルトレーニングの模様をお届けするため、2つの出張教室にお邪魔させてもらった。
まずは、浜松市西区にある「徳増卓球クラブ」。
受講者の多くは、小学生。
ここでのテーマは「なりたい自分になるためのトレーニング」。
今、自分が目指している目標を具体的にあげることで、これから自分が何をすればいいのかということを知っていくというもの。
次にお邪魔したのが、「庄内中学校男子バレーボール部」。
ここで行われたのは、「自分の目標(ゴール)を決めること」と、「チームとしての目標(ゴール)を決めること」。
多くの生徒が初めてのメンタルトレーニングということもあり、恥ずかしがりながらも、真剣に答えていた。
その教室内で出された質問にこんなものがあったので、ひとつ紹介させてもらいたい。
質問は、「綺麗な円を描いて下さいといったら、このような絵になりました。これを見て何を思いますか?」というもの。
多くの生徒が、「あと少し」とか、「残念」といった答えを出していた。
しかし、宮野氏は、その答えに対し、こう話した。
「確かにあと少しで綺麗な円になります。なぜここで切れてしまったのかと思う気持ちもわかります。でも、逆に言えば、あと少しの所までは完璧なんです。皆さんが見ていたのは切れた部分。しかし、それ以外の部分を見ればもっとプラスの言葉が出てくるようになります。人は、できなかったことやダメな所の方が目につきやすいし、気が付いてしまう。でも、視点を変えれば、できていることって、もっといっぱいあると思います。結果的にはダメだったとしても、その過程には、「あれはできた」とか、「これはダメだった」ということが数多くあると思います。最後の結果だけにとらわれず、普段気がつかなかった『できたこと』を互いに口に出していくことで、プラスの言葉が飛び交い、チームがさらに良い雰囲気になっていきます」。
この前の質問が、まさに「今日の練習で自分ができたことと、できなかったことは何ですか?」というものだった。
実際に生徒たちは、『できなかったこと』はすぐに出てきたものの、『できたこと』となるとなかなか答えが出てこなかった。
こういったことを知っていくだけでも、反省と自信を同時に身に付けることができるのだと思う。
教室は、1時間半ほど。
途中でゲームを挟んだりと、終始和やかな雰囲気で行われ、生徒たちも楽しそうに話を聞いていた。
普段行うことの少ないメンタルトレーニング。
今やメンタルはスポーツとは切っても切れないものとなっている。
この機会にメンタルトレーニングを体験してみるのもいいかもしれない。
宮野氏が行う「しつもんメンタルトレーニング」は毎月行われている。
このほかにも、依頼があれば出張でのトレーニングも行う。
詳しくは、下記まで。