オイスカFCが名古屋グランパスを破り
 準優勝に輝く

オイスカFC

サーラカップ2015 決勝大会

4月から約3ヶ月にわたって予選が繰り広げられた『サーラカップ』もいよいよ決勝大会。

各地区の予選を勝ち抜いた16チームが出場し、トーナメント方式で覇権を争った。サーラカップは今年で12回目となる大会で、浜松地区が参加するようになってからは7回目。出場資格があるのは10歳以下の選手で、8人制サッカー(15分ハーフ)で行われる。69チームが争った浜松地区予選を勝ち上がったのは、予選1位の富塚サッカースポーツ少年団を始め、オイスカFC、カワイ体育教室SCの3チーム。

富塚の初戦の相手は、東三河4位の豊川西部SS。
試合は、開始直後から富塚が主導権を握ると前半12分、ゴール左でボールを受けた富塚のエースが右足を一閃。強烈なシュートがネットに突き刺さりゴール。富塚が待望の先制点を挙げた。その後も富塚の猛攻は続き、3対0で富塚が圧勝。

2回戦では、西三河予選2位で“優勝候補”の一角、名古屋グランパス三好と対戦。
序盤、集中力に欠く富塚が立て続けに失点。前半で0対3と大きくリードを許して試合を折り返す。後半に入り、攻めの姿勢を明確に打ち出した富塚は、後半3分、4分と立て続けにゴールを奪い、2対3と1点差に迫る。追いつこうとさらに攻撃に出るが、逆にカウンターから立て続けに失点。結局、2対6で敗れ、準決勝進出はならなかった。

浜松予選3位のカワイ体育教室は、“優勝候補筆頭”の、西三河1位、名古屋グランパスU12と対戦。
テクニックで優るグランパスに対し、カワイはピッチを広く使った攻撃で応戦。再三ピンチを招くも、粘り強い守備で得点を許さず、前半を0対0で折り返す。
後半3分、グランパスが鋭い出足でボールを奪うと、すぐさまゴール前へスルーパスを送られ、キーパーと1対1に。冷静にゴール右隅へボールを流し込まれゴール。グランパスが1点を先制。カワイは個人技で打開を図るが、あと一歩の所で相手守備陣を崩せず、このままホイッスル。0対1で敗れた。

オイスカFCは、初戦を2対1で競り勝つと、2回戦のDREAM愛知JFCとの戦いでは攻撃陣が爆発。
前半5分に豪快なロングシュートで先制すると、前半7分にはスルーパスに鋭く反応し、ゴール右隅へ冷静に流し込み2点目。後半にも追加点を挙げたオイスカが3対0で勝利し、準決勝進出を決めた。

準決勝の相手は、大会最多優勝を誇り、現在大会6連覇中の“優勝候補筆頭”の名古屋グランパスU12。
苦戦が予想されたが、先制点を挙げたのはオイスカ。開始直後、コーナーキックをファーサイドで合わせゴール。さらに前半5分、鋭い出足からボールを奪うとそのままミドルシュート。強烈な弾道がキーパーの手を弾きゴール。さらにその2分後、中盤でパスを繋ぐと、意表を突くロングシュート。綺麗な弧を描いたループシュートがゴールに吸い込まれ3点目。その後、グランパスに2点を返されるも3対2で逃げ切り、見事決勝進出。

決勝戦では、名古屋グランパス三好に0対4で敗れ、大会初制覇はならなかったが、準決勝での戦いは見事だった。

この大会に出場した子たちはまだ小学4年生。だが、堂々とプレーする姿はもっと大人びて見えた。この大会をキッカケに、技術はもちろん、人間性も大きく向上したことだろう。

彼らの未来は“明るい”。

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