南陽中学校が劇的弾で優勝を果たす。
第37回読売カップ争奪浜松地区中学生サッカー選手権大会
令和4年4月16日に『第37回読売カップ争奪浜松地区中学生サッカー選手権大会』が開幕した。予選リーグを勝ち上がった20チームが決勝トーナメントに進出。上位6チームに与えられる県大会への出場権を争い、熱戦を繰り広げた。
県大会出場を決め、5月7日にサーラグリーンフィールドで行われた準決勝まで勝ち上がってきたのは、東部中学校と浜名中学校、与進中学校、南陽中学校の4チーム。
準決勝第一試合は、東部中と浜名中が対戦。ここまで無失点と完璧な試合運びで勝利を収めてきた東部中が、ここでも安定したゲームを展開し、2対0で勝利。新人戦に続いて決勝進出を果たした。
準決勝第二試合は、与進中と南陽中の一戦。予選リーグでも対戦した両チーム。その時は、南陽中が1対0で勝利している。その後、ここまで快勝を続けてきた与進中に対し、南陽中はPK戦を含む接戦を制して勝ち上がるという対照的な道を進み、再び準決勝で激突。試合はPK戦にもつれ込んだが、再び南陽中が勝利を収め、決勝進出を果たした。
決勝戦は、東部中と南陽中の対戦となった。試合は、戦前の予想通り東部中が序盤から主導権を握る。前半4分、左サイドのFKから最後はヘディングで合わせるも、シュートはゴールの上へ。立ち上がりから南陽中ゴールを脅かす。東部中は、圧倒的に試合を支配し、幾度となくゴールに迫り続ける。すると前半終了間際、左サイドから中央にボールを送ると、そこからスルーパス。背後に抜け出した選手がボールを流し込んでゴールネットを揺らし、先制かと思われたが判定はオフサイド。東部中が再三にわたりゴールを脅かすも最後まで南陽中が防ぎ切り、スコアレスのまま試合は後半戦へと入った。
後半に入っても攻める東部中と守る南陽中という構図は続き、後半11分にはロングボールから左サイドを崩し、折り返しに合わせるもギリギリのところで南陽中がクリア。21分には再びロングボールで相手の背後をつき、競り合いながらシュートを放つも、ボールはゴールの上へ。昨年の西部選手権と同じ展開に焦りが見え始める東部中は、どんどん攻勢を強めていく。しかしながら、最後の最後で南陽中が体を張ってゴールを死守。前掛かりになった東部中に対し、一発逆転を狙う南陽中。すると後半終了間際、南陽中が千歳一遇のチャンスを迎える。リスタートから相手の背後をつき、ゴールキーパーと1対1に。これを冷静に流し込みゴール。前半から耐え忍んできた南陽中が決定機を確実にモノにし、待望の先制点を挙げた。残るはアディショナルタイムのみ。猛攻を続ける東部中だったが、最後までこの1点を守り切った南陽中が1対0で勝利。勝負強さを発揮し、見事優勝を飾った。
優勝した南陽中学校と、準優勝の東部中学校、3位の浜名中学校、4位の与進中学校、順位決定戦を制した丸塚中学校と静大附属浜松中学校の6チームに浜松開誠館中学校を加えた7チームが5月14日に開幕した県大会に出場。丸塚中が高洲中学校に2対3と惜敗するも、開誠館中が沼津第二・第四中学校に(10対0)、南陽中が庵原・興津中学校に(2対0)、浜名中が吉原第一中学校に(4対0)、東部中が北上中学校に(3対0)、与進中が伊東南中学校に(6対0)で勝利し、初戦突破を果たした。