FCフォルミーガが
準優勝に輝く
サーラカップ2016
決勝大会
平成28年12月4日にヤマハスタジアムにて行われた『サーラカップ2016決勝大会』。
浜松、東三河、西三河の各地区予選を勝ち上がった11チームと、天竜東、横浜、岐阜、知多の代表5チーム、合計16チームが参加。ヤマハスタジアムという“Jリーガー”が凌ぎを削る憧れの舞台で、優勝を目指して熱戦が繰り広げられた。浜松地区からは、オイスカFCと聖隷JFC、そして浜北のFCフォルミーガが出場した。
聖隷JFCの初戦の相手は“常連”ASラランジャ豊川U10。
聖隷は前半8分に先制点を挙げると、立て続けに2点を奪い、前半だけで3対0と豊川を圧倒。後半にも1点を追加した聖隷が4対0で豊川を一蹴。初戦突破を果たした。
2回戦の相手は大会最多8度の優勝を誇る“優勝候補筆頭”の名古屋グランパスU10。
試合は、開始直後からグランパスがその強さを見せつける。
主導権を終始握り続け、前半だけで5点を挙げる。
なんとか一矢報いたい聖隷は、後半1分、右サイドを突破しシュート。二度キーパーに弾かれるもなんとかゴールに押し込み1点を返す。
するとその3分後には、左サイドから強烈なシュートを叩き込み2点目。
2対5と3点差に迫った。さらに得点を狙った聖隷だったが、カウンターから失点を許し万事休す。
2対6でグランパスに敗れ準決勝進出はならなかった。
昨年準優勝のオイスカFCは、初戦で“昨年王者”のグランパスみよしと対戦。
“リベンジ”を果たしたいオイスカは前半5分、ロングボールから裏へ抜け出しキーパーと1対1のビッグチャンス。
これを冷静にゴールに流し込みオイスカが先制。
しかしながらこのゴールをきっかけにみよしが目を覚ます。
圧倒的なテクニックを武器に試合の主導権を握ると、瞬く間に3点を奪い逆転。
前半が終わって1対3とオイスカが2点のビハインドを抱えて後半へ。
なんとしても勝ちたいオイスカはサイドを中心にみよしを攻め立てる。
すると後半7分、左サイドを抜け出したオイスカに、みよしがたまらず「ファール」。
オイスカはフリーキックのチャンスを得ると、これを直接にゴールに突き刺す“スーパーゴール”。
1点差となった。その後はオイスカが一方的に攻め込んだが、ゴールにはあと一歩届かず、2対3で敗れ初戦で姿を消した。
そして、今大会最大の“旋風”を巻き起こしたのが、浜松地区3位のFCフォルミーガ。
初戦の蒲郡FCマリナーズを4対1で下すと、2回戦の安城北部FC戦でもゴールを量産。7対0の圧勝で準決勝進出を決めた。
準決勝の相手はグランパスみよし。
前半はお互い中盤でつぶし合い、0対0で後半へ。
試合が動いたのは後半4分。
みよしがカウンターからゴールを奪い先制点を挙げる。
しかしその1分後、フォルミーガが逆襲。
コーナーキックのこぼれ球を拾うとロングシュート。これが豪快にゴールネットに突き刺さり、同点に追いつく。
勢いに乗ったフォルミーガは、後半12分にフリーキックのチャンス。
ゴールまで約25mあったが、エースが躊躇なく豪快にシュート。
これが決まり逆転に成功。
2対1でグランパスみよしを下し、初の決勝進出を果たした。
決勝ではグランパスU10に敗れたものの、価値ある準優勝に輝いた。
この大会に出場したのは小学4年生以下の次世代の選手たち。
彼らの放った“原石の輝き”は、日本の将来を照らす光となる。