反射神経の正体!!

スポーツで重要なことのひとつに“反射神経が良い”といいことがあります。
サッカーでキーパーがゴールを守るとき、野球でライナーのボールをキャッチするとき、バスケットボールなど試合展開が速い競技で、素早い攻守の切り替えを行うときなど、様々な場面で重要とされています。では、この“反射神経の良さ”とは何なのでしょうか?
その正体は、スポーツビジョンの項目のひとつである「眼と手の協応動作」です。この眼と手の協応動作というのは、目で見た物事に対して、どれだけ速く動くことができるかという能力です。反射神経が良いと言われるような場面を思い描いてみてください。おそらく、動いているものの動きを一瞬で見極めて、自らの身体を素早く動かし反応していると思います。反射神経はまず目で見るところから始まります。つまり、スポーツを行う上で必要な目の能力であるスポーツビジョンが、反射神経を良くするためには重要ということです。
実際に眼と手の協応動作は、スポーツビジョンの項目の中でも特に競技力に関わる項目のひとつとされ、多くのスポーツで必要とされています。特にモータースポーツ(競艇など)の選手になるためには、この眼と手の協応動作の試験があり、評価が低いと選手になることが難しくなります。
眼と手の協応動作のトレーニングでは、写真(※写真1)のような機械を使って測定やトレーニングを行います。

また、ゲームセンターなどにあるモグラ叩きは、眼と手の協応動作のトレーニングに有効です。ご自宅でできるトレーニング方法として、小さなマグネットに1から20までの数字を書き、冷蔵庫などにランダムに貼り付け、1から順番にタッチしていくだけでもトレーニングが可能です。トレーニングのときには、どれだけ速くできるか、タイムを計りながら、ご家族で挑戦してみるのも良いと思います。
ぜひ、眼と手の協応動作のトレーニングを行い、競技力の向上を目指してみてください。

中塚英弥さん(なかつかひでや)
科学的なデータと知識を活かして、パフォーマンス向上をサポートする、アローズラボ研究員。

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