令和4年12月11日にHonda都田サッカー場で中学部活動とクラブチームが雌雄を決する唯一の大会『レッドウイング・ホンダカップ』のチャンピオンシップが行われ、浜松開誠館中学校が優勝。5年ぶりに王座を奪還した。

第51回レッドウイング・ホンダカップ チャンピオンシップ

令和4年12月11日にホンダ都田サッカー場で「第51回レッドウイング・ホンダカップ』のチャンピオンシップが開催された。当日は、中体連の部優勝の浜松開誠館中学校と準優勝の都田中学校、クラブの部優勝の浜松FCと準優勝の掛川JFCが出場し、1位同士による決勝戦と2位同士による3位決定戦が行われた。

先に行われたのは、都田と掛川の3位決定戦。序盤は、お互いに相手の出方を窺いながら試合を進める。掛川が徐々に中盤でのボール保持率を高めるも、都田はセンターバックを中心とした安定した守備でチャンスを作らせない。都田は、次第に押し込まれる時間が多くなるものの、決定機を作らせることはなく、落ち着いて試合を進める。守備の時間の多くなった都田は、カウンターを主体にサイドを基点とした攻撃でゴールに迫るが、ゴールを奪うまでには至らず、前半をスコアレスで終える。後半も安定した立ち上がりを見せた都田だったが、ここでアクシデントが起こる。後半5分、負傷退場で選手交代を余儀なくされると、曖昧になった守備の綻びを上手く突かれ、ゴールを奪われる。先制点を奪われた都田は、ここから猛反撃。相手の背後を突く縦に速い攻撃でゴールを目指す。しかし、後半25分にカウンターから失点すると、30分にダメ押しの3点目を奪われ万事休す。0対3で敗れ、4位という結果に終わった。

決勝戦は、開誠館と浜松の一戦。試合は、序盤から開誠館がボールを支配する。しかし、先にチャンスを作ったのは、浜松。前半16分、FKを頭で繋いでキーパーの前に落とすと、走り込んできた選手がシュート。決定的なチャンスだったが、ここは開誠館の守護神がビッグセーブ。すると今度は開誠館が決定機を作る。前半29分、中央でボールを受けた選手が狙い澄ましたループパスを前線に供給。これがディフェンスとキーパーの間に絶妙に落ちる。飛び出してきたキーパーよりも一瞬早く触った選手がシュート。ゴールかと思われたが、クロスバーに嫌われ、スコアレスで試合を折り返した。

後半に入るとすぐに試合が動く。後半2分、開誠館がピッチ中央でFKを得ると、前線に送ったボールをヘディングで繋ぎゴール前へ。混戦の中振り抜いたシュートがゴールネットを揺らし、開誠館が待望の先制点を挙げた。1点を追いかける浜松は、前線にボールを送り、中央突破から活路を見出そうとするが、開誠館の厚い守備網を突破できない。先制点を挙げたことで余裕のできた開誠館は、陣形をコンパクトに保ち、浜松の攻撃をシャットアウト。試合は、このままタイムアップを迎え、開誠館が5年ぶりに王座奪還を果たした。

最終順位は、優勝が浜松開誠館中学校、準優勝に浜松FC、3位が掛川JFC、4位が都田中学校となった。

また、12月3日から始まった静岡県U14新人サッカー大会でも、開誠館と都田は躍動。都田は3試合連続でPK戦を制し、準決勝に進出。準決勝で静岡学園中学校に敗れたものの、公立校では唯一となるベスト4進出を果たした。

一方の開誠館は、3試合で34得点と圧倒的な強さで準決勝に進出。準決勝では、東海大静岡翔洋中学校を1対0で下して決勝に進出。決勝で静岡学園に敗れたものの、準優勝という成績を収め、今季初の大会を締めくくった。


アイジー

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