中学生が地域の魅力をPR。

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はままつとマリンスポーツ

浜松市と湖西市の間に位置する浜名湖。日本で10本の指に入る面積を持ち、云わずと知れた海の幸の宝庫。そんな浜名湖だが、マリンスポーツが盛んに行われていることをご存じだろうか。浜松市近郊の浜名湖や遠州灘では多くのマリンスポーツが楽しめ、その魅力をもっと地元の人に知ってほしいと話す2人の中学生にスポットを当てた。

静岡大学教育学部附属浜松中学校3年生の児玉陽さんと山下まみさんは、学校で行われる『ライフタイム』という授業の中で、マリンスポーツについて調べた。『ライフタイム』は、実際の社会を学び場とし、それぞれが設定したテーマをもとに課題解決していくことで、自分の生き方やあり方を考えていく授業。社会での人々の繋がりを見つけ、より良い未来に向かって地域や社会に働きかけていく力を養うことを目的とする。2人がテーマに選んだのが、“マリンスポーツ”。これは、スポーツだけでなく、アクティビティやレジャーも含み、浜松近隣で楽しめるものを紹介していく。2人は、このようなテーマを設けた理由を「浜松らしいもの、浜松にしかないものを紹介しようと考えた時に、遠州灘や浜名湖で行われているマリンスポーツが浮かびました。浜名湖は、全国でもレアなスポーツやレジャーができ、遠州灘には、全国からサーファーの方が訪れます。東京オリンピックを機にマリンスポーツに興味を持ってくれる人が増えた時に、浜松でもできるということを知ってもらえたらと思い、このテーマを選びました」と話す。

では、実際に浜名湖ではどんなマリンスポーツが行われ、そこにはどんな魅力があるのかを2人に聞いてみた。

中学生が地域の魅力をPR。「マリンスポーツと聞いて、一番初めに思い浮かんだのがサーフィンです。浜松市で一番サーフィンが盛んな地域は、舞阪町です。舞阪町の海岸には、大きな波が来ると評判で、全国から多くのサーファーが集まります。浜松市には、16ものサーフショップがあり、実はとてもサーフィンが盛んな地域なんです。店舗では、ボードのレンタルができたり、お店の人がインストラクターとして教えてくれたりと、初心者でも楽しめる環境が整っています。小さな子供向けに親御さんに背中を押して貰って楽しむプッシュクラスというものもあります。波に乗る感覚が気持ち良く、子供から大人まで楽しめることが魅力のスポーツです」

中学生が地域の魅力をPR。「サーフィンの中には、SUPというスポーツがあります。SUPとは、Stand Up Paddleboardの略。その名の通り、ボードの上に立って、パドルを漕いで進むスポーツです。水があれば、海でも川でも、湖でも楽しめることが魅力です。また、やってみるとすぐに立てるようになるので、高い視線で景色を眺められるというのも魅力のひとつです。サーフィンのように大波を楽しんだり、パドルを漕いでスピードを競ったり、ボードの上でヨガを楽しんだりと、楽しみ方に幅があることや、サーフボードより大きめに設計されているため、安定感があり、初心者でも簡単に楽しめることが最大の魅力です。浜名湖のほかにも、遠州灘や天竜川でも楽しむことができます」

中学生が地域の魅力をPR。「次に紹介するのは、バナナボートです。こちらはご存知の方も多いと思いますが、バナナの形をした大きな浮袋に3~10人が跨り、水上バイクなどに引っ張られながら水上を滑走するアクティビティです。水の上なので安定感がなく、身体を左右に振ってバランスを取りながら走行します。チームワークが重要で、落ちた時のスリルも面白く、仲の良い仲間と一緒に楽しむのにオススメです」

 

 

中学生が地域の魅力をPR。「パラセーリングは、パラシュートをモーターボートに引っ張ってもらい凧のように風を受けて上昇します。自力で走って飛び立つパラグライダーとは違い、自分で操作することなく、ただ座っているだけなので、小さな子供でも簡単に楽しむことができます。好みに合わせて15m、20m、25mと高さを合わせることができるので、怖すぎない高さで楽しむことができます。浜名湖を含む静岡県のほかには、神奈川や兵庫、沖縄といった限られた場所でしか楽しむことができないアクティビティです」

 

 

 

中学生が地域の魅力をPR。「最後に紹介するのは、フライボードです。2012年にフランスで始まり、CMなどで話題になったこともあり、一気に注目度の上がったマリンスポーツです。フライボードは、ボードの下部から水を噴出し、その水圧で空に浮かびます。初心者でも10分~15分程度で浮くことができるようになります。上達すると、身体全体でバランスを取りながら上下左右に動けるようになります。上級者ともなれば、高さ10mから後ろに宙返りをする『バックフリップ』やイルカのように一度水中に潜って再浮上する『ドルフィン』など難度の高い技も可能です」

 

マリンスポーツを調べたことによって彼女たちは何を思ったのか、今後どうしていきたいのかを聞いてみた。

「今回調べてみたことで、浜松には意外と多くのマリンスポーツが楽しめる所があることを知りました。しかし、それと同時にそれを知らない人が多いということも実感しました。他県の人からは、『こんな近くに良い海があるのに勿体ない』なんて声もありました。自分たちは、身近すぎるから知らないし、知ろうとも思わない。こんなにも魅力的な物があるのだから、もっとそれをPRして、地域活性化に繋げなくてはいけない。そのためにも、もっと自分たちの育ってきた街のことを知り、自分たちで発信していきたいと強く思いました」

近すぎるが故に見えない。知ろうともしない。自分たちが暮らす街のことをもっと真剣に考えてほしい。この街がどんな所で、何があるのか。その魅力をそこに住む人たちが知り、多くの人に発信する。そうやって街の魅力をどんどん発信していけば、自然と街は活性化していくのではないだろうか。2人の中学生がこの街のことを考えるように、多くの人が同じように考えてくれれば、この街はもっともっと活性化していくと思う。

浜松英会話アカデミー 制服のワタナベ すたみな太郎

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