都田中学校が
ブロック大会優勝
第33回全日本少年軟式野球大会 浜松ブロック大会
平成28年4月2日と3日にわたって、満開の桜が鮮やかに咲き誇る天竜球場をメイン会場に、『第33回全日本少年軟式野球大会』の浜松ブロック大会が行われた。
2月から始まった支部予選を勝ち上がったのは、浜名湖支部からは舞阪中学校と三ヶ日中学校、浜北支部からは浜名中学校、天竜支部からは佐久間・水窪中学校合同(支部優勝の光が丘中学校は主管支部推薦により県大会出場決定)、浜松支部からは与進中学校、都田中学校、西高中等部、高台中学校にくわえ、予選免除の曳馬中学校の9校。
上位2校のみに与えられる県大会への出場枠を懸けて、熱い戦いが繰り広げられた。
準決勝まで駒を進めたのは、都田中と、舞阪中、曳馬中、高台中の、好投手を抱える4校。
準決勝第一試合は都田中と舞阪中との対戦。両チームとも県内屈指の好投手。
“左”の都田中か、はたまた“右”の舞阪中か。
注目度の高いカードなだけに、多くの野球ファンが観戦に訪れた。
試合は、1回表に都田中があっさり先制。
そしてここから両エースによる“投手戦”が始まった。お互いにほとんど出塁を許さない“怪投”を見せ、0が積み重なる。
なんとか追いつきたい舞阪中は5回裏、遂に都田中のエースを捕らえる。
1アウトからスリーベースヒットが飛び出し、この試合初めての大きなチャンスを迎える。
このチャンスをどうしても活かしたい舞阪中はスクイズを選択。これが見事に決まり、1対1の同点に追いついた。
続く6回にはお互いがチャンスを迎えるが、県大会への気迫を見せる両チームの守備が得点を許さず、試合は1対1のまま、タイブレークの延長戦へと入った。
「県大会優勝」のためにはどうしても負けられない都田中は、8回表に1点を勝ち越すと、その裏の舞阪中の攻撃を無失点で切り抜け、見事県大会出場を決めた。
続く第二試合は曳馬中と高台中の対戦。
試合は高台中エースの“奪三振ショー”で始まった。
初回から5者連続三振を挙げ、球場の度肝を抜く。騒然とする観客を尻目に、試合巧者の曳馬中は坦々と試合を進める。
0対0で迎えた4回表、少しばかり球威が落ちた高台中のエースを曳馬中打線が捕らえ2点を先制。
その後も小刻みに得点を重ね、8対3で曳馬中が勝利。高台中はホームランで3点を返すのが精一杯だった。
決勝戦は都田中対曳馬中という、浜松を引っ張る実力チーム同士の対戦となった。
お互いに準決勝で登板した投手は使えないため、選手層が厚い曳馬中に分があると思われたが、試合は意外な展開となる。
初回から都田中打線が繋がる。
1回に先制点を挙げると、2回には打者一巡の猛攻を見せ、4対0と都田中が大きくリード。
曳馬中も意地を見せるが、その後も小刻みに得点を重ねた都田中が9対4で曳馬中を下し、ブロック優勝を果たした。
4月23日・24日に県大会が行われ、浜松地区からは都田中と曳馬中、光が丘中が出場。
3チームとも初戦を突破。都田中と曳馬中はその後も勝ち上がりベスト4へ。
ともに惜しくも準決勝で敗れたが、その強さを再確認できた。
いよいよ残る大会も僅かとなり、最後の夏に向けてラストスパートの時期となった。
このハイレベルな浜松地区を勝ち抜けるのはどこのチームか。興味は尽きない。