今年度から再始動した磐田東中学校サッカー部。1年生のみの新チームとして活動を始め、春、夏と2学年上の相手との真剣勝負を経験。新人戦では勝利を収め、今後の躍進が期待されるチームの半年間とこれからを取材した。
夏を超えて、新シーズンへ。
磐田東中学校サッカー部
1年生22名で活動スタート。
今年度、22名の新入生を迎え、6年ぶりに活動を再開した磐田東中学校サッカー部。1年生のみのチームだが、県内屈指の強豪校ということもあり、初年度から注目を集めた。
成長を感じられた 夏までの3ヶ月。
入学早々に迎えたのが、令和6年4月27日から始まった『令和6年度静岡県春季サッカー大会西部支部予選』。対戦相手は、竜洋中学校。県大会でも上位進出を狙う強豪相手に果敢に挑むも0対7で敗退。結果的には大敗に終わったが、中学サッカーのレベル、県上位に位置するチームとの真剣勝負は選手たちに大きな刺激を与えた。
初の公式戦から2ヵ月後に開催されたのが『磐周地区中学校総合体育大会』。1年生チームである磐田東はまだ先があるが、各チームの3年生にとって中学生活最後の大会となる集大成の大会。負ければ終わりの緊張感を持って大会に挑んできた。磐田東は予備戦で福田中学校に0対2で敗戦。この結果、トーナメントの初戦の相手が再び竜洋中学校に決まった。春の再戦となったこの一戦では、1対4で敗れ、1年目の夏はここで終わった。しかしながら、大会優勝校を相手に公式戦初得点を挙げ、点差も縮まるなど、成長の一端を垣間見え、自信をつけて次のシーズンへと向かった。
勝利がもたらす自信が成長を加速させる。
夏季大会後は、多くの練習試合を経験した。県内、県外、中学校、クラブチーム、様々なチームと対戦し、試合を通して課題を見つけ、トレーニングでその課題の克服に取り組んできた。
夏休みを終え、迎えた『ツルヤ杯争奪磐周地区中学校新人サッカー大会』。予選Dブロックに入った磐田東は、福田中学校と0対0の引き分け、豊田中学校に4対0で快勝を収めて1勝1分。得失点で福田を上回り、首位で予選を突破。準決勝進出を果たし、ホンダカップでのシード権を獲得した。準決勝で磐田南部中学校に敗れたが、3位決定戦では袋井中学校に1対0で競り勝ち、3位入賞を果たした。
また、今年からU13静岡県サッカーリーグにも参入。初戦の藤枝MYFCにこそ0対1で敗れたものの、第2節では、ジュビロ磐田U15WESTに3対1で勝利。第3節でも清水エスパルスSS富士に1対0で勝利を収め、同学年のクラブチームと戦っても遜色のないチーム力があることを示している。
強みを活かしながら、全国優勝を目指す。
佐野監督はこう話す。「アローズジム磐田校と提携させていただき、低酸素トレーニング(持久力)、スプリントトレーニング(瞬発力)を毎週取り組んでいます。また、スポーツドック(基礎体力テスト)の分析データから、自己の課題に向き合って強化することができています。他にも、食育や血液検査などによって体づくりにも取り組んでいます」
「中高一貫6年計画で選手育成することができるため、焦らずにじっくりと正しい時期に、正しいことを学び、良いサッカー習慣を身につけることを目指して指導することができています。また、日頃のトレーニングでは、高校生と同じグラウンドでトレーニングを行っているため、憧れの高校生から多くの刺激や基準をもらうことができています。そして、選手もスタッフも中高連携した『磐田東ファミリー』として、充実した日々を過ごしています。今後も、中学生としての基本的生活習慣と学習習慣を身につけ、サッカーを通した人間教育に力を入れていきます。この部活動の強みを活かしながら、中体連全国優勝を目指し、各大会やリーグ戦を経験しながら、高校年代で活躍することができる選手を育成していきます」
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磐田東中学校サッカー部