今年度から新たに始まった『オールジャパンベースボールリーグ静岡リーグ』。これは一般社団法人オールジャパンベースボールリーグが主催する大会で、優勝チームは11月に行われる全国大会への出場権を獲得できる。記念すべき初代王者となったのはタッツンズだった。
タッツンズが初代王者として全国へ。
オールジャパンベースボールリーグ 静岡リーグ2024
静岡リーグに参戦したのは、静岡県野球連盟に所属していない3チーム。タッツンズはリーグ戦全勝で決勝トーナメントに進出し、その決勝でも勝利を収め、全国大会への出場を決めた。
タッツンズのモットーは『野球を楽しむこと』。「小学校の間は勝利を追求するのではなく、野球をプレーする楽しさを知ってほしい」と立田監督が話すように、普段から楽しさを追求。過度に教えすぎることはせず、子供たちがお互いに指摘し合うことで得る、自主性や向上心を大切にしている。
今年のチームが全国を目指すようになったきっかけは、4月に行われた『年中夢球杯』。初戦でサヨナラ勝ちし波に乗ると、連勝し決勝へ進出。しかしながら決勝戦では力及ばずコールド負け。子供たちは初めて悔し涙を流した。この敗戦を機に、子供たちには「勝ちたい気持ち」が沸き出し、「全国大会出場」という新たな目標が芽生えた。それからというもの、子供たちの取り組みは大きく変わり、『オールジャパンベースボールリーグ静岡リーグ』で優勝。見事、全国大会出場という目標を達成した。
全国大会に向けての意気込みを子供たちに聞いた。石和遼大くん(キャプテン)は、「小学校最後の大会になるので、自分の力を出せるよう、精一杯頑張りたい」と話し、山本直亮くん(副キャプテン)は、「感謝を忘れずに、これまでやってきたことを出し切って、勝てるように頑張りたい」と話した。
子供たちの成長は早い。目標を持って取り組んでいるのであれば、そのスピードはさらに上がる。彼らの大きな成長は、間違いなく目標設定にあった。この成功体験は次のステージでも活きるに違いない。