眩いばかりに輝く光彩の原石。
中日ドラゴンズジュニア
今年で11回目となる『NPB12球団ジュニアトーナメント』。これはプロ野球の12球団が、地域から選抜した小学生18名でチームを組み、年末に優勝を懸けて戦う大会。
東海エリアに属する静岡県は『中日ドラゴンズジュニア』となる。今年は静岡県からは4名が選抜されたのだが、“なんと”その4名のうち3名が浜松市の選手、1名が磐田市の選手と、全てがこのエリアから選ばれた。
静岡県から選抜された4名は、今年全国3位に輝いた「赤佐ヤングス」のエースとして活躍し、ドラゴンズジュニアの“背番号1”を託された座馬礼央くん(赤佐小学校)と、全国大会でベスト8へ進出した「細江野球スポーツ少年団」の渡邊竣くん(積志小学校)、県大会出場の「浜松ホークス少年野球団」の那須田駿くん(芳川小学校)、同じく県大会出場の「磐田スモールキング野球少年団」の高須大雅くん(青城小学校)。今回の選出は少年野球に打ち込み、結果を残したことに対する成果でもある。本人のみならず、親御さんの喜びもひとしおだろう。
彼らは、週末に愛知県や岐阜県などでの練習試合をこなし、12月27日からサンマリンスタジアム宮崎で行われる大会へ挑むことになる。
4人に目標を尋ねると、口を揃えたかのように「甲子園に出場してプロ野球選手になること」とすぐさまに返ってきた。ドラゴンズジュニアに選ばれた彼らにとって、「プロ野球選手」というのは、より具体的な目標なのだろう。だが野球人生はまだ始まったばかり。この先の過ごし方で、その目標が近づくのか、はたまた遠のくのかが決まる。
あるプロ野球の監督は、一流選手の資質として「朗らかさ、素直さ、謙虚さ」の三つを挙げた。理由を聞かれると「スポーツの世界に限らず、向上心、目的を持っているならば必要な資質。全てを吸収できるから」と答えた。彼らの朗らかな笑顔を見ると、この三つの資質を備えている気がしてならない。
彼らの未来は明るい。眩いばかりの光を放つ、光彩の原石であることは間違いない。
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