浜松市選抜大会レポート。
静岡県親善野球大会 浜松選抜石垣島遠征
浜松地区の中学野球部から選抜された42名で構成された『浜松選抜』。H、Oの2チームに振り分け、静岡県親善野球大会に参加した後、今年は沖縄県石垣島へ。猛暑の夏を駆け抜けた浜松選抜の活躍をレポートする。
昨年はコロナ禍により活動が制限された浜松選抜だったが、今年は関係者の尽力により一部の対外試合を実施。まず行われたのが『第38回静岡県中学親善野球大会』。令和3年8月3日と4日の二日間に渡って、草薙球場をメイン会場に開催された。この大会には各地区から選抜された20チームが出場。浜松から出場したのはHチームとOチーム。Hチームは初戦で御殿場選抜に敗れた(4対7)ものの、Oチームが躍動。初戦の焼津選抜を4対1で退けると、続く2回戦では三島選抜との投手戦を制し、2対1で決勝トーナメントへ。準決勝の磐周選抜戦は、初回に2点を先制される苦しい展開となったが、1対3で迎えた最終回に3点を挙げ逆転。4対3で磐周選抜を下し決勝へと駒を進めた。決勝戦は静岡選抜Aと対戦。2回に3点を先制したOチームだったが、3回に2点を返され、3対2と接戦に。5回に4点を追加し引き離すも、粘る静岡選抜Aが3点を返し、7対5と2点差で最終回へ。Oチームはここで2点を追加し9対5。その裏の静岡選抜Aの攻撃を1点に抑え、9対6で勝利。浜松選抜Oチームが、見事優勝を果たした。
14日からは沖縄県石垣島にて『浜松市選抜交流中学野球親善大会』が行われた。大会へは浜松選抜2チームと、石垣島の大浜中学校と、石垣中学校、石垣第二中学校の計5チームが参加。Oチームの初戦の相手は石垣中。序盤から得点を重ね5対0の快勝。続く2戦目は石垣第二と対戦。この試合は序盤から石垣第二にペースを握られ、結果は1対4で敗戦。初日を一勝一敗で終えた。一方のHチームは初戦で大浜と対戦。試合は息詰まる投手戦となったが、延長タイブレークの末2対1で勝利。続く石垣との対戦では、相手投手の前に打線が沈黙。0対2の完封負けを喫し、こちらも一勝一敗で初日を終えた。
大会二日目。Oチームは大浜と対戦。終盤一気に突き放し9対0で快勝。一方のHチームは石垣第二と対戦。試合は1点を争う好ゲームとなり、1対1のまま終盤へ。最終回表に1点を勝ち越したHチームが3対2で石垣第二を下し勝利。最終戦となる二日目第二試合は、OチームとHチームが対戦。2回裏にHチームが3点を挙げ試合の主導権を握り、Hチーム優勢のまま試合が進む。その後お互い無得点で迎えた6回表、Oチームが2点を返し1点差に。しかしながらOチームの反撃もここまで。小刻みな投手リレーでHチームが逃げ切り3対2で勝利。Hチームが中学野球最後の大会を優勝で飾った。
なお、大会を通して個人賞も発表され、浜松選抜からは、殊勲賞に名古竣佑くん(麁玉中)が、敢闘賞には谷脇健心くん(丸塚中)が、そして打撃賞には廣岡暖人くん(三方原中)が選ばれた。
例年行っている台湾遠征はコロナ禍により、昨年に続き中止。今年は国内の石垣島に舞台を変え実施された。野球を通して実現した、普段交わることのない同世代の選手との交流。参加した選手たちが、“大きな何か”を手にしたことに期待したい。
この先、彼らのステージは高校野球へと変わる。今回得たであろう“何か”を活かすのはこれからとなる。本当の勝負はこれから。悔いのない半年間を過ごし、高校野球で活躍する日を、楽しみに待ちたい。
関連記事
PICKUP
-
HondaFCが
5年ぶり3度目の優勝。サッカージュニアアスリート浜松 -
女子野球の未来のために。 vol.2野球ジュニアアスリート浜松
-
令和6年9月15日と21日の2日間にわたって『2024年度トヨタユナイテッド静岡カップ』の磐田地区大会が開催され、男子では磐田リンクスが準優勝、女子では袋井ミニバスが優勝を飾った。バスケットボールジュニアアスリート浜松
-
普段の練習で意識しているのは判断の速さ。技術だけではなく、スペースを見つける視野、フリーになるための動きを徹底し、誰が試合に出場しても同じサッカーができるための素地を築く。サッカージュニアアスリート浜松
-
高台・佐鳴台中学校が、東海大会準優勝という結果を収め、浜松からは開誠館以来3年ぶり、公立校としては浜北北部以来11年ぶりとなる全国大会出場を果たした。野球ジュニアアスリート浜松