昨年の雪辱を果たし、開成中が初優勝。
第12回レワード杯
浜松地区中学校野球大会
平成30年5月6日に開幕した『第12回レワード杯浜松地区中学校野球大会』。この大会をもって夏季大会のシード校が決定する。夏季大会でのシード、そして、大会前最後のタイトルを浜松地区の47校が争った。
大会最終日となる5月26日、浜松球場で顔を合わせたのは、新人戦浜松地区大会優勝の中郡中学校と、県大会準優勝の浜北北部中学校、全軟大会県ベスト4で、前回準優勝の開成中学校、そして、部員わずか10名ながら常に好成績を残してきた北部中学校の4校。
準決勝第1試合は、中郡中と北部中が対戦。試合は、両エースが好投を見せ、3回まで両チーム無得点で4回を迎えた。4回表、北部中は、1アウトから内野安打で出塁すると、続く3番打者がタイムリーヒットを放ち1点を先制する。最後までこの1点を守り切った北部中が投手戦を制し、1対0で中郡中を下して決勝進出を果たした。
準決勝第2試合は、浜北北部中と開成中が対戦。初回に両チームともランナーを3塁まで進めるが、チャンスを活かせず無得点に終わると、試合は、このまま両エースの投げ合いに。7回まで無得点に抑えた開成中は、その裏、1アウト満塁のチャンスから9番打者がヒットを放ち、1点を奪い、ゲームセット。劇的なサヨナラで終止符を打った開成中が2年連続での決勝進出を果たした。
決勝戦は、ともに初優勝を狙う北部中と開成中の一戦。
互いに準決勝でエースが投げたため、2番手投手が先発。
すると、立ち上がりから試合は動き始める。1回表、北部中は、連続ヒットで1アウト2、3塁と先制のチャンスを作ると、ここで4番打者がセンンターへタイムリーヒット。開成中の送球エラーも重なり、2人が生還し、2点を先制する。
しかし、その裏、開成中も反撃。2つの四球で1アウト1、2塁とすると、続く4番打者がレフト方向に会心の当たり。グングン伸びた打球は、レフトの頭上を越えるタイムリー2ベース。1塁ランナーも生還し、2点を挙げ、試合を振り出しに戻した。
2回表、北部中は、1アウト1、3塁と勝ち越しのチャンスを迎えるも、後続が打ち取られ無得点。このピンチを防いだ開成中は、ヒットとエラーで2アウト2、3塁のチャンスを作る。すると、ここで北部中がボークを取られ、思いもよらない形で1点を追加し、3対2と勝ち越しに成功する。
開成中は、3回にも1点を追加し、4対2とリードを広げた。
チャンスを活かしきれない北部中は、5回。先頭打者がエラーで出塁すると、盗塁とバントで1アウト3塁のチャンス。すると、今度は開成中がボークを取られ、1点を返し、4対3の1点差で試合は終盤へ。
巻き返しを図る北部中は、6回からエースをマウンドに上げる。
しかし、ここでも開成中が立ち上がりを攻める。先頭打者がヒットで出塁すると、バントでランナーを進め、1アウト2塁。ここから2連打で2点を奪い、リードを3点とすると、最終回も北部中を三者凡退に抑え、6対3で勝利。
北部中を下した開成中が、昨年逃したタイトルを奪取し、大会初優勝を飾った。
開成中は全軟ブロック大会に続き今季2度目の優勝。
この大会の結果も考慮され、夏季大会のシード校が決定。第一シードには、今大会でも優勝を果たした開成中学校が入り、第二シードには新人戦優勝の中郡中学校が入った。第三シードには浜北北部中学校が、第四シードには高台中学校(http://hamamatsu.jr-athlete.jp/?p=12394)が入った。