友情を再確認する年に一度の定期戦。

第2回 浜松開誠館中学校・中部中学校 野球定期戦

第2回 浜松開誠館中学校・中部中学校 野球定期戦

令和元年7月30日、浜松球場にて『第2回浜松開誠館中学校・中部中学校野球定期戦』が開催された。元々は別々に3年生のお別れ試合を行っていたが、同じ中区松城町の中学校であることと、同じ小学校に通っていた生徒がいること、そしてメインは控え選手だった3年生を中心に試合をしたいという気持ちから、定期戦という形で交流試合が行われることとなった。子供たちだけではなく、親も顔見知りが多い両チーム。午後6時30分のプレーボールに合わせて、平日にも関わらず、多くの父兄で球場は賑わった。この夏は両チームともに浜松地区予選を勝ち上がり県大会へ出場。開誠館中においては、前日の県大会で準優勝に輝き、東海大会出場を決めたばかり。

試合は、序盤に中部中が4点を先制。すると選手交代を機に開誠館中が反撃。ホームランなどでじわじわと点差を縮めると、最終回に逆転サヨナラヒットが飛び出し、6対5で開誠館中が勝利した。

個人賞を受賞した選手に話を聞いた。最優秀選手賞の松下歩太くん(開誠館)は、「この冬の練習はとにかくキツかったですが、夏に結果を出すことができて監督に感謝しています。この試合の最後のヒットは、支えてくれた方々が打たしてくれたヒットだと思います。中学で学んだ感謝の心を忘れずに、高校でも頑張りたいと思います」と話した。優秀賞の佐野颯くん(中部)は、「苦しかったし、楽しかった3年間でした。今日は緊張感のある中で中学生らしいプレーができました。楽しく終われたので良かったです」。敢闘賞の森篤希くん(中部)は、「怪我もありましたが、夏は投げきることができ、キャプテンとして県大会に出場できたことは一番の思い出です。身近に開誠館というライバルがいることも励みになりました」。そして開誠館唯一の女子部員としてこの試合に出場し、敢闘賞を受賞した牧優菜さんはこう3年間を締めくくった。「公式戦には出場できませんでしたが、サポート役として場所を見つけることができました。小学1年の時から9年間、一生懸命ボールを追ってきましたが、この試合で野球は引退します。たった一人の女子部員でしたが、差別なく一緒にやってくれて楽しかったですし、みんなに感謝しています」。選手それぞれが周りの人たちへの感謝の気持ちを口にした。

なお、開誠館中はその後の東海大会で3位となり、全国大会に出場した。
来年は中部中が主催で行われる。

第2回 浜松開誠館中学校・中部中学校 野球定期戦 第2回 浜松開誠館中学校・中部中学校 野球定期戦 NPO法人浜松中学野球育成・強化プロジェクト ビオ・あつみ 焼肉ひふみ

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