この活動が、
 自分の中の何かを変えた。

ボーイスカウト

ボーイスカウト浜松連合協議会(浜松地区・浜松東地区)・
ボーイスカウト磐田地区・
ボーイスカウト掛川袋井地区

世界中に4000万人もの加盟者がいる世界最大の青少年団体『ボーイスカウト』。そんなボーイスカウトが2年に一度日本で開催する巨大イベントがある。それが『日本スカウトジャンボリー』だ。17回目を迎える今年は、国内から13000人、海外から600人以上が参加。静岡県西部地方からも平成最後の巨大イベントに多くの子供たちが参加した。

平成30年8月4日から7日間にわたって石川県珠洲市鉢が崎で開催された『第17回日本スカウトジャンボリー』。多くの人と交流し、時には競い合いながら、野外での生活を通して、たくましく生きる力を身につける。

ここでは、自分たちの食事は、自分たちで作るのが鉄則。調理は、木材や竹、土、草、などで作る“たちかま”と呼ばれる野営用のキッチンで行う。日常であれば、電子レンジですぐできるが、朝早く起き、火熾しからスタートするため、日常の何倍もの時間と労力が必要となる。今年は酷暑もあり、さらに苦しい作業となったが、みんなで力を合わせて作った料理は、いつもより美味しく感じることだろう。

ジャンボリープログラムには、ボーイスカウトの定番、『ロープ結び競争』がある。世界中のスカウトたちが参加する中、優勝したのは、なんと浜松東地区から参加した静岡16隊の廣岡くん、平林くん、安井くんたちのチーム“チャー班”。3人は、「チームワークとロープスキルが重要となると考えていました。班員同士で互いの能力や気持ちを高め合い、目標を定めて、役割を分担できたことが、優勝に繋がったと思います」と話した。

参加した子供たちは、何を感じたのか。子供たちに話を聞いた。静岡15隊の山田くん(浜松)は、「日本の隊が作るものはシンプルだが、海外の隊は、母国の特徴的な装飾がされていた。萎縮しているのか、従順なのか、日本の隊は自発的に楽しむことをしない。もっとしたいこと、言いたいことを伝えなくてはダメだと感じました」と海外との違いを話し、静岡13隊の白鳥くん、古谷くん、二村くん(ともに磐田)は、「他の地区と合同で班を形成しました。なかなかコミュニケーションが取れなかったけど、中盤以降は、班長を中心にまとまることができました。ピンチもありましたが、その気になれば、できないことなんてないぞと感じました」と話してくれた。

国際交流は、子供たちを大いに奮い立たせ、積極性を闊歩させた。「自分を変えることに貪欲になった」、「海外の人たちと話すことができ、自分を存分に出せた」、「身につけている物やワッペンを交換して回った。一生の思い出です」といった声も聞こえ、世界を知ったことで、自分がどうありたいかというビジョンを見つけることができた。大会は、一見するとお祭りのように見えるが、日本中、世界中のスカウトが互いに刺激を受け、自分の視野を広げ、価値観を形作り、自分たちの技量を知った。ここで感じたことは、ここでしか感じることができない貴重な財産。今回参加し、世界を知った子供たちは、新しい自分を作り上げ、また大きな世界へと羽ばたいていく。

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