再び日本の頂点へ。
浜松積志ノースカイト
一輪車を自在に操り、その技術や演技の完成度を競う一輪車競技の演技部門。
浜松積志ノースカイトは、中学生以上の部で“6年連続”で全国大会出場を果たしている屈指の強豪チームだ。
夏の全国大会後、これまで主力だった中学3年生の選手たちが高校受験を機に脱退。秋から新チームとして新たなスタートを切った。
新チームの主軸となるのは、浅田陶矢くん(附属中学校2年)と、千代島おと羽さん、河合嵩平くん(ともに積志中学校1年)の3人。
12月のソロ部門の全国大会に、千代島さんは2年連続で、浅田くんは3年連続で出場。
浅田くんが“全国2位”という好成績を残した。
静岡県の代表に選ばれた河合くんは、アメリカで行われた世界大会『ジュニアエキスパート』に出場。
ソロ部門で2位、グループ部門では“なんと”世界一に輝き、そのレベルが世界トップクラスであることを証明した。
この3人以外にも、3年前に小学生以下の全国大会で優勝した選手や、今年の全国大会で3位となった選手がおり、チームとして全国の頂点を目指す態勢が整ったと言える。
ここまでの強豪なのだが、ノースカイトには専属のコーチがいない。
そのため、練習方法からプログラム構成に至るまで、全てを自分たちが話し合いで決め、保護者などの力を借りながらカタチにしていく。
練習は、平日は部活動の関係から自由参加。
チーム練習は土日のみ。
技術面は、二人の高校3年生になる先輩の指示を基に、中学生が小学生に指導。
相談役も買ってくれるこの先輩の存在があるからこそ、一輪車に没頭することができる。
決して恵まれた環境ではないが、そんな中での“6年連続”全国大会出場は賞賛に値する。
「自立心」と「協調性」。これこそがノースカイトの最大の武器なのだ。
目標はあくまで“日本一”。
この目標も自分たちで決めたもの。今日も話し合いをし、みんなで目標達成のための手段を模索する。
まずは、関東近郊のチームが集まる、3月の『ジュニアオープン』で3位以内に入ること。
そして夏の『全日本選手権』で日本の頂点を目指す。