名学館和田塾
「教育論」
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高校、大学問わず、受験に『人物』が評価基準の主体になりつつあります。
高校受験で「内申点」や「調査書」の内容が重視されていたり、来る2020年の大学入試制度改革の骨子を見るにつけても、それは顕著に現れています。この結果、受験自体が長期化、前倒し化する傾向が見られています。
以前であれば、本格的に受験を意識するのは、「3年進級後」や「部活動引退時」が主流でした。
近年では「2年生」進学後や1年時から意識されるご家庭が増え、早い方などは入学前からご相談に見えられます。
私は、人物重視のこの傾向は理想的でかつ理にかなった評価方法だと考えています。
生徒本人の、学力を含めた人物を評価しその学校が求める人材を選定する、当然といえば当然で、なぜ今まで採用されてこなかったのかが不思議なくらいです。
詰め込み重視の一発試験型の評価で、本当の人物が発掘できるはずがありません。「一時しか使えない能力」を極限まで伸ばし、その出来を評価して何になるのでしょう。
受験で培った知識や技術が将来役に立つようでなければ、「学歴」など意味を成しません。
当塾は、設立当初から受験塾としての機能だけではなく、教育に携わる一機関として、学習を通した「人物育成」の機能を成長させてきました。
講師の人選においても、過去の指導歴や学歴は言うまでもなく、それ以上に「人間力」の高い人物を積極的に採用、研修し指導に当たらせています。「人物育成」のためには、お子さまたちをなるべく長い期間(一年生や二年生、できれば小学生のうちから…)お預かりすることによって、より理想的な教育を施すことができます。
『心・技・体』のバランスの取れた、いずれの世界に羽ばたいても、十分な活躍のできる人物の育成を目指します。
子供は計算通りには成長しません。
今日できたことが、明日できるとは限りません。
こちらの思った通りには、まず動いてくれません。
でも「こうあってほしい」と思うことが大切です。
いつも思っていてあげてください。
ただし、思い過ぎてはいけません。強過ぎると、子供はどんどん逃げていきます。
そしてそれ以上に自分がつぶれてしまいます。
いつまでたっても結果がでない…。
それでも「こうあってほしい」は曲げてはいけません。
大人が諦めた瞬間、子供の成長は止まります。
子供の自由奔放さに振り回されてはなりません。
子供を信じ、我慢し、環境を用意することに全力を注ぐのです。
「成長できる環境」「結果を出せる環境」です。そして強い気持ちで待ち、力強く送り出す、この一言に尽きるのです。
『心・技・体』が育つことで、人間はいつでも結果を出せるようになります。
心は「こころ」、精神力や集中力。技は「技術」や「技」、知識や勉強の仕方を示します。体は「からだ」、体力や健康面です。これらすべてバランス良く整うことで、初めて結果が「思うように」出せるような人間になるのです。あわててはなりません。そして決してあきらめてはいけません。支援する周囲の大人たちにも心・技・体が必要なのかもしれませんね。
ちなみに心・技・体のうち、最も重要なものが「心」であることは言うまでもありません。
が、その「心」は、闘争のための心、上記の精神力や集中力ばかりではありません。
「穏やかなこころ」「思いやりのこころ」「感謝するこころ」が含まれることを付け加えておきます。
「整理整頓」、これが一つのバロメーターになりますよ。
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