天竜中学校と曳馬中学校が代表として県大会へ
第32回全日本少年軟式野球大会
浜松ブロック大会
平成27年3月28日と29日の二日間にわたって、和地山公園野球場にて、『第32回全日本少年軟式野球大会』の浜松ブロック大会が開催された。
この大会は、8月下旬に横浜スタジアムで全国大会が行われ、「中学生の甲子園」と呼ばれている大規模な大会。各ブロックを勝ち抜いた16チームが県大会を戦い、勝ち抜いた1チームだけが東海大会に出場。さらに、その東海大会で優勝した1チームだけが、晴れて全国大会への切符を手にする、ハイレベルでタフな大会。
2月の中旬から各支部の代表を決める試合が行われ、浜松支部からは、天竜中学校と中郡中学校、丸塚中学校、北部中学校、曳馬中学校が、浜名湖支部からは、細江中学校と引佐南部中学校が、浜北支部からは、北浜東部中学校が、そして天竜支部からは清竜中学校が、浜松ブロック大会に進出。9チームによるトーナメント方式で対戦が行われ、上位2チームだけが県大会へと進む。
県大会出場を懸けた準決勝へと勝ち上がったのは、天竜中と北部中、中郡中、曳馬中の4チーム。全てが浜松支部となった。
準決勝の第一試合は、浜松支部予選を1位で通過した天竜中学校と、支部予選4位の北部中学校の対戦。準決勝の前に準々決勝が行われており、両チームともこの日二試合目の試合となるため、ピッチャーを豊富に抱えるチームが有利ともいえる。
試合は終始天竜中ペースで進み、中盤以降にホームランが飛び出すなど、打線が爆発した天竜中が北部中を一蹴。一足早く県大会出場を決めた。ここまで接戦をモノにし、勝ち上がってきた北部中だが、支部予選1位の天竜中の前に力尽きた。
準決勝の第二試合は、ともに実力チーム同士の対戦。新人戦優勝の中郡中学校と、県大会優勝の曳馬中学校が激突した。両チームとも、この日二試合目となるが、互いに好投手を多く抱えるチームのため、さほど影響はないように見えた。ただ、試合前から降り出していた雨が徐々に強くなりだしていた。
試合は両投手による投げ合いで始まった。ともに球威、制球共に申し分なく、「1点勝負」と思わせる展開となった。
和気あいあいと楽しそうにプレーする中郡中に対し、黙々と自分たちのプレーに徹する曳馬中。市内屈指の両チームの戦いは序盤から白熱した戦いとなった。
先制したのは中郡中。ランナーを2塁に進めると、センター前のタイムリーヒットで先取点を挙げた。
中郡中ペースで試合が進むかと思われたが、曳馬中が相手のミスに乗じてワンチャンスをモノにし、すぐさま同点に追いつく。
その後も一進一退の攻防が続く。今度は曳馬中が1点を勝ち越すが、中郡中が追いつく。
最終回には、中郡中が“サヨナラ”のチャンスを迎えるが、あと一本が出ず、試合は特別ルールの延長戦へ。延長戦となる8回表、曳馬中は3点を奪うと、その裏の中郡中の攻撃を1点に抑え、5対3で曳馬中が勝利。県大会への出場を決めた。
中郡中は、完全に打ち取った打球が水たまりでボールが止まり、そのプレーが失点に繋がったことが悔やまれる。雨による不運に見舞われた中郡中はあと一歩及ばなかった。
「全日本少年軟式野球大会」の県大会へは天竜中学校と、曳馬中学校が出場。大会は4月下旬に開催され、天竜中学校が“県ベスト4”という好成績を収めた。