子供とともに頑張ったこの3年間。成果が見えるのは、きっとこれから。子供が自律した未来を楽しみにしたい。

編集長のひとりごと

中体連夏季大会の地区大会が終了した。例年以上に雨に見舞われ、大会日程も大きくずれ込んだ印象だ。結果を見れば、順当に注目校が勝ち上がった競技もあれば、大波乱が巻き起こった競技もあった。中学3年生にとっては「負け=引退」。県大会に出場できなかったチームの3年生はすでに引退。本誌が発行される頃には、県大会が終わっている競技もあるため、さらに多くの中学3年生が引退している事になる。

この3年間(実際は2年3ヶ月ほど)はどうだっただろうか。「目一杯頑張れた」だろうか。目一杯頑張れたのであれば、「自分がどう成長したのか」をほんの少しだけ振り返ってほしい。「どのような目標で取り組んだのか」、「目標を達成するためにどんなことに取り組んだのか」、「その成果は想定内だったのか、それともそれ以上だったのか」。一方で、「そんなに頑張れなかった」と思うのであれば、「何がダメで、何が足りなかったのか」をほんの少しだけ考えてほしい。ほんの少しの振り返りをすることで、この3年間はとても大きな意味を持つ。それは結果が出ても、出なくても、だ。

成功を掴むためには「努力」しかない。努力が必ずしも報われるわけではないが、成功している人は必ず努力している。成功へのマストアイテム、それが「努力」だ。「正しい努力」をしていれば成功へ近づくし、「間違った努力」をしていれば成功まで時間が掛かる。どうせ努力するなら「正しい努力」をしてほしい。それは基本的に、誰かに教えてもらうものではなく、自らが気付き、実践するもの。言われたメニューを一生懸命「こなす」人と、メニューの意味を「理解し、取り組む」人。どちらが成果が出るだろうか。多分、後者だ。勉強も同じで、闇雲に机に向かい、Aから単語帳と睨めっこする人と、テストの傾向を調べ、計画を立てて勉強する人。どちらが点数を取れるだろうか。多分、後者だ。モノの見方をほんの少しだけ変えることで、その後の人生は大きく変わる。今がまさにそのチャンスなのだと思う。

「中学3年生諸君。君たちはまだ、何者にもなれる」

そして、同じ時間を過ごした親御さん。「楽しめましたか」。小学生だった時とは違い、自律(他からの支配や指示を受けず、自分で決めたルールや基準に従って行動し、自分をコントロールすること)を始めた子供たちを観て、「楽しかった」だろうか。喜ぶ姿よりも、苦しむ姿を観る機会の方が多かったかもしれないが、それを乗り越えた今、子供は大きく成長している。毎日観ているとわからないかもしれないが、間違いなく成長している。仮に、まだ手を繋いで、自分が子供を引っ張っているのであれば、勇気を出して手を離そう。もちろん、子供をほっておくのではない。少しだけ離れた所で見守っていてほしいのだ。

「親」という漢字は、「木の上に立って見る」と書く。これはきっと偶然ではない。親の子供に対する在り方を示しているのだと思う。親が「親」を意識することで、子供は自ら考え、自らの意志で動き出す。

子供とともに頑張ったこの3年間。成果が見えるのは、きっとこれから。子供が自律した未来を楽しみにしたい。


 

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