令和5年10月28日に行われた『ヨネックスカップ』の西部大会で準優勝を果たした雄踏中学校男子ソフトテニス部。浜松7位から快進撃を見せ、決勝まで辿り着いたチームの軌跡を追った。
夏の目標は東海大会出場。
雄踏中学校男子ソフトテニス部
令和5年10月28日に花川公園テニスコートで行われたヨネックスカップ西部大会で準優勝を果たした雄踏中学校男子ソフトテニス部。現在は、2年生7名、1年生18名の25名が所属。部員の大半が未経験者ながら快進撃を見せ、一気に夏の優勝候補に名乗りを上げた。
新チームとして初の公式戦となった新人戦。チームの目標は、浜松地区大会を突破して西部大会に出場すること。その目標はすぐに達成される。浜松地区新人では、予選リーグで静大附属浜松中学校、与進中学校と対戦。附属浜松には惜敗したものの、与進をストレートで下して1勝1敗の2位で決勝トーナメント進出を決めた。決勝トーナメントでは、初戦で神久呂中学校を下して2回戦に進出。ベスト16に入り、ヨネックスカップ西部大会への出場権を獲得した。2回戦では、富塚中学校を下してベスト8に進出。準々決勝で清竜中学校に敗れてベスト4進出とはならなかった。その後の順位決定戦では、浜北北部中学校に敗れたが、北浜中学校には競り勝ち、浜松7位で西部大会に進んだ。
目標を達成したことで、選手たちの中にプレッシャーはなかった。西部大会では、初戦で袋井中学校(磐周)を下すと、2回戦では、浜松新人で敗れた静大附属浜松中学校をストレートで下してベスト8。リベンジを果たしてさらに勢いづいた雄踏は、準々決勝で浜松王者の麁玉中学校をストレートで下すと、準決勝でも新津中学校に競り勝ち決勝に進出。決勝で浜北北部中学校に敗れたものの、見事準優勝に輝いた。
この結果について、キャプテンの中村歩人くんは、「行けるところまで行こうと、一戦一戦目の前の試合に挑みました。気がついたら決勝まで勝ち上がっていたという感じでした」と大会を振り返った。
その後の県大会では、2回戦で南伊豆中学校(賀茂)に敗れてベスト16で終えたものの、当初の目標を大きく超える快進撃を見せた。
今年のチームの特徴は、明るく元気があること。昨年からの主力選手を中心に、一体感のあるチームワークが最大の魅力。大会でも応援の声の大きさは随一。試合に出るメンバーだけでなく全員で戦うことで自分たち自身で波を起こして快進撃を続ける。練習では、ストロークやボレー、サーブレシーブなど基礎練習に重きを置く一方、フィジカルトレーニングも多く取り入れ、戦い抜くスタミナも培ってきた。夏場に取り組んできた走り込みの成果が徐々に表れ始め、基礎体力がついてきたことで集中も続くようになり、普段の練習の質も上がってきている。 新人戦の結果を踏まえて掲げた夏の目標は、東海大会に出場すること。まずは地区大会を勝ち抜き、県大会でのベスト4以上を目指す。