来夏、県内の中学女子卓球で最も注目される姉妹、それが岩見百恵さん(庄内中学校2年)と香蓮さん(同校1年)だ。浜松地区新人戦では、姉の百恵さんが優勝、妹の香蓮さんが準優勝と、夏季大会に続きワンツーフィニッシュを飾った。

これからも一緒にさらなる高みを目指して成長していく。

岩見百恵・香蓮/徳増卓球クラブ(庄内中学校)

来夏、県内の中学女子卓球で最も注目される姉妹、それが岩見百恵さん(庄内中学校2年)と香蓮さん(同校1年)だ。浜松地区新人戦では、姉の百恵さんが優勝、妹の香蓮さんが準優勝と、夏季大会に続きワンツーフィニッシュを飾った。11月に徳島県で行われた『JOCジュニアオリンピックカップ 2023年全日本卓球選手権大会(カデットの部)』には、姉妹揃って出場し、百恵さんが全国ベスト4という快挙を達成した。

二人は、保育園の時に近所にできた徳増卓球クラブで卓球を始めた。卓球を始めると徐々にその才能の片鱗を見せ始める。百恵さんは、小学6年生の時にHNT(ホープスナショナルチーム)選考合宿で全国の強敵を相手に19勝3敗の2位。見事ナショナルチーム入りを果たした。中学生になると、1年時の夏季大会で県大会優勝。「小学生の時からずっと県1位だったので、取れる自信はありました」と百恵さんは話した。その後の東海大会も突破し、1年生ながら全国大会出場を果たした。香蓮さんは、小学6年時に全日本ホープスでベスト8に進出。東アジアホープス日本代表に選出され、団体で準優勝に輝いた。両選手共に全国区の選手へと成長を遂げ、迎えた昨年の夏季大会。浜松地区大会でワンツーフィニッシュを果たし、県大会に出場。県大会では、百恵さんが大会連覇を果たし、香蓮さんがベスト4に進出。共に東海大会出場を果たした。姉妹揃っての全中出場に挑んだ東海大会だったが、百恵さんが優勝を果たした一方、香蓮さんはベスト16で敗退。順位決定戦でも敗れ、全国大会出場とはならなかった。「全中に出るためにはもっともっと強くならないといけないと感じました」と香蓮さんは話し、来夏での全中出場を強く誓った。

夏以降も二人の成長は著しく、香蓮さんは全日本カデット(13歳以下)の県予選で優勝し、全国大会に出場。ランキング保持者でシード選手の百恵さんは、14歳以下で全国ベスト4に進出。「準々決勝で0対2から逆転勝ちできたことは手応えを感じました。諦めずに戦うことの重要性を再認識しました」と大会を振り返った。その後の全日本ジュニア(18歳以下)でも県3位で全国大会に出場。高校生を含めてもその実力が全国区の選手であることを立証した。

二人ともサーブを武器にゲームを組み立てる攻撃型の選手。武器であるサーブに磨きをかけ、さらに上を目指す。百恵さんは、自分で考えプレーを選択できる適応力が、香蓮さんはどんなことがあってもクヨクヨしない強靭なメンタルが持ち味。それぞれの特性を活かしながら技術の向上に努める。  二人に今後の目標を尋ねると、「まずは、全中でベスト8以上に入ること。そして、全日本ジュニアでもベスト16以上に入れる選手になりたいです」と百恵さんは話し、香蓮さんは、「まずは昨年出られなかった全中に出場すること。今はそれしか考えていないです」と話した。

常に一緒に成長を遂げてきた二人。庄内中学校には女子卓球部がないため、所属する徳増卓球クラブで週に6日練習に励む。常に先を行く姉について香蓮さんは、「一番近くにいるので、他の誰よりも大切な存在です。でも、いつも負けてばかりなので、いつかは勝ちたいです(笑)」と口にした。

良き理解者であり、最大のライバルでもある二人。お互いに刺激を受けながらこれからも一緒にさらなる高みを目指して成長していく。


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