4人で引っ張ってきた1年間。
浜松北部中学校 野球部
「自分たちで考える野球」をモットーにしている浜松北部中学校野球部。
先日行われた夏季大会では、初戦の舞阪中学校を11対1のコールドゲームで下し、幸先の良いスタートを切った。
続く2回戦の相手は、優勝候補筆頭、第1シードの曳馬中学校。自分たちの持てる全ての力を出し尽くすも、力の差を見せつけられ敗戦。
3年生にとって、最後の夏が終わった。
部員はたったの16名。学校のグランドでは練習ができないため、隣接する和地山公園で行う。
毎日自分たちで用具を運搬するため、限られた時間内で無駄なく練習することを心掛けた。
そんなチームを引っ張ってきたのは、たった4人の3年生。
監督の橋爪先生に話を聞いた。
「常に頭を動かすことを伝えてきました。練習メニューも生徒たちが自分で考えます。自分たちに何が足りないのか、何を補うべきなのか、しっかりと考えさせます。指導者に依存してしまうことが一番良くない。言われたことだけをただやるだけの人間にはなってほしくないですし、自主的に動くことで自分の道を切り開いてほしいと思っています」。
大会前、主将の伊東塁くんはこう話してくれた。
「上下関係も良いですし、互いに意見をぶつけ合えて、全員がみんなのことをわかっているチームです。仲間と、先生と、一日でも長く野球ができるように頑張ります」。
目標であった県大会には届かなかった。
だが間違いなく、かけがえのない3年間を過ごした。
それを生かすも殺すも自分次第。
自分の信じた道を歩んでいってほしい。