中体連とクラブの代表が雌雄を決する『レッドウイング・ホンダカップ』。昨年と同カードとなった決勝戦では、浜松開誠館中学校が勝利を収め、大会連覇を達成した。

浜松開誠館中学校が大会連覇。

第52回レッドウイング・ホンダカップチャンピオンシップ

令和5年12月10日にホンダ都田サッカー場で『第52回レッドウイング・ホンダカップ』のチャンピオンシップが開催された。当日は、中体連の部優勝の浜松開誠館中学校と準優勝の北部中学校・佐鳴台中学校合同、クラブの部優勝の浜松FCと準優勝のHondaFCが出場し、1位同士による決勝戦と2位同士による3位決定戦が行われた。

先に行われたのは、北部・佐鳴台合同とホンダによる3位決定戦。試合は、序盤からホンダが北部・佐鳴台を圧倒。前半2分、ホンダは中央を突破し、シュートを放つ。これは北部・佐鳴台のキーパーがセーブするも、ホンダが主導権を握り、ゲームを支配。数多くのチャンスを作ったホンダだったが、粘り強く守る北部・佐鳴台のゴールをこじ開けることができない。試合が動いたのは、20分。ホンダは、北部・佐鳴台の背後を取り、抜け出した選手が逆サイドに冷静に流し込んでゴール。先制に成功すると、21分にはミドルシュートで、アディショナルタイムにもコーナーキックからゴールを奪い、3対0とホンダがリードして前半を終える。後半に入ると、防戦一方だった北部・佐鳴台も意地を見せる。後半1分、左サイドから前線にスルーパス。これに反応した選手が飛び出してきたキーパーに倒されてPKを獲得した。このPKを落ち着いて決めて3対1と2点差に迫る。この1点でさらに火がついたホンダは、4分。右サイドでボールを受けた選手がドリブルで4人を躱してシュート。圧巻の個人技で追加点を挙げると、5分と23分にもゴールを奪い、6対1で試合終了。ホンダが北部・佐鳴台に完勝を収めて、3位の座を掴んだ。

決勝戦は、昨年と同じく開誠館対浜松の一戦。試合は、序盤から開誠館が主導権を握る。前半9分、フリーキックをドンピシャで合わせるもボールはゴールを捉えられない。22分には、シュートのこぼれ球に反応した選手がシュートを放つも、浜松のキーパーがセーブ。対する浜松は、29分にフリーキックのルーズボールに反応した選手がシュート。今度は開誠館のキーパーがセーブし、お互いにゴールをこじ開けられないままスコアレスで前半を終える。後半も先にチャンスを作ったのは開誠館。後半3分、開誠館はロングボールに反応した選手がキーパーとの競り合いに勝ちシュートを放つが、これは浜松ディフェンダーがブロック。こぼれ球を再度拾った開誠館は、後ろの選手にボールを落とすと、走り込んだ選手がシュート。鋭い軌道のシュートだったが、これをキーパーがビッグセーブ。ここでも浜松の守護神が立ち塞がった。ピンチを凌いだ浜松は6分、右サイドから中央にパスを送り、シュート。これはクロスバーを直撃。両チームともにゴールに迫るもネットを揺らすことができない。均衡を破ったのは、開誠館。19分、前線にボールを送ると、ワンタッチでディフェンスとキーパーの間にボールを落とす。このボールにいち早く反応した選手が、滑り込みながらシュート。ボールはゴールに吸い込まれて待望の先制点を上げた。何とか追いつきた浜松も攻勢を強めるも、逆に追加点を奪われて万事休す。試合は、2対0で開誠館が勝利し、大会連覇を果たした。

開誠館と北部・佐鳴台は、12月2日に始まった『第39回静岡県U14サッカー新人大会』でも躍動。両チーム共にベスト4進出を果たし、開誠館が準優勝を飾った。


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