みんなが持っているモノを出し切って、高校バレーボール生活を終えたい。
奥村真三
豊川高校女子バレーボール部(三ヶ日中学校出身)
先の総体では、愛知県大会の決勝戦でフルセットの末(23対25)敗れ、あと一歩の所で全国大会出場を逃した豊川高校バレーボール部女子。
その中心選手として、1年時からセッターとして活躍する奥村真三さんは、浜松市立三ヶ日中学校女子バレーボール部出身。バレーボールを始めたのは小学2年生の頃。きっかけは「姉がバレーボールをやっていたこと」だという。中学では最後の夏季大会で、セッターとアタッカーの二刀流としてチームを牽引。東海大会進出を果たした。
豊川高校を選んだ理由については、「勘解由監督が実践する速い攻撃のバレーボールが自分のプレーに合っていると思ったから」と話す。1年時の春高予選でセッターのポジションを掴むと、チームの県大会2位に貢献。2年時には総体で3位、春高予選でも3位と、チームを県内屈指の強豪へと押し上げた。
最後となる春高予選に向けて、奥村さんに話を聞いた。「これまでは最後の最後で、自分たちのプレーを出し切ることができなかった。最後は自分たちが積み上げてきたバレーがしっかりできるように、みんなが持っているモノを出し切って、高校バレーボール生活を終えたい」
彼女の口からは『全国大会』という言葉は出なかった。しかしそれは、『自分たちのバレーをすれば必ず届く』という自信の表れ。最後の戦いが間もなく始まる。