先輩と約束した東海大会の舞台へ。

北浜中学校 女子バレーボール部
『令和元年度中学校夏季総合体育大会』の女子バレーボールの部で、3年生がたった一人ながら、快進撃を見せた北浜中学校。県大会にはあと一歩及ばなかったものの、ノーシードながらベスト8という成績を残した彼女たちの軌跡を追った。
新人戦や春の選手権では目立った成績を残すことができず、ノーシードで迎えた最後の夏。予選では、篠原中学校に勝利すると、シード校の浜名中学校にも勝利。1位で予選リーグを突破した。決勝トーナメントでは、初戦の舞阪中学校をストレートで下すと、続く東部中学校戦は、第1セットを奪われるも、その後2セットを連取し、逆転勝ち。ベスト8進出を果たした。
チームの主力を担うのは2年生。そして、チームを引っ張ってきたのが、たった1人の3年生、澤木まなさん。入部当初から同学年は1人だけという状況の中、3年間部活に打ち込んできた。1年生大会は不参加。昨年は上級生と一緒に、そして今年は下級生と一緒に大会に挑んだ。常にチームのことを考え、取り組むその姿勢に後輩たちも応えるように快進撃を続けた。今夏は、準々決勝で優勝した新居中学校に敗れ、順位決定戦で、県大会常連の鷲津中学校に敗れたことで、県大会出場の道は途絶えてしまった。残されたのは、最後の7位決定戦。勝っても県大会に出場できるわけではない、言わば消化試合。それでも彼女たちのモチベーションは下がらなかった。これが、3年生とバレーができる最後の試合。悔いのない一戦にしようと全員で決めていた。第1セットを取り、迎えたマッチポイント。全てのボールを澤木さんに集めた。後輩たちがつないだボールをキャプテンが決めてゲームセット。7位という成績を収めたが、勝ち負け以上の光景がそこには広がっていた。
夏季大会を終え、新チームが始動。昨年から主力を担ってきた選手が多く、試合経験は他校よりも多い。サイズの大きい選手も多く、高さもチームの武器だ。新チームのキャプテンとなった坂口実優さんは、「最後にいい試合ができて、夏を終えることができました。ただ、先輩を県大会に連れていけなかったことは、悔いが残ります。来年は、東海大会に行くことを先輩に約束したので、それが果たせるようにこの一年間を精一杯頑張っていきたいです」と話す。
同部のモットーは、笑顔や気遣い、強さを身につけて人として成長すること。それは、先生から教わることばかりではない。先輩や後輩から学ぶことも多い。時には衝突しながらでも、お互いの想いを知ることで大きく成長できる。彼女たちが次の一年でどういったチームを作っていくのか、注目していきたい。
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