曳馬中学校が
4年ぶり3度目の優勝。
第11回レワード杯争奪浜松地区中学校野球大会
平成29年5月7日から4日間にわたって開催された『第11回レワード杯争奪浜松地区中学校野球大会』。中学校とクラブチームを合わせた50チームが参加し、夏季大会前最後となるタイトルを目指して熱い戦いが繰り広げられた。
5月27日に浜松球場にて、準決勝と決勝戦が行われ、勝ち上がってきたのは、春に3年連続の全国大会出場を果たした曳馬中学校と、新人戦浜松王者の開成中学校、全日本軟式野球大会浜松ブロック王者の浜松開誠館中学校、そして、ノーシードから勝ち上がってきた三方原中学校の4校。
準決勝第一試合は、曳馬中と三方原中の対戦。
ここまでの4試合で38得点と打線が爆発し、一躍“台風の目”となった三方原中に対し、優勝を目指す曳馬中はエースを温存し試合に臨んだ。曳馬中の攻撃でプレイボール。試合は両チームの投手が好投し、得点は2回の曳馬中が挙げた1点のみ。拮抗したまま試合は終盤へ。6回、曳馬中は満を持してエースを投入。なんとか反撃の糸口を見出したい三方原中だったが、チャンスを作ることができずにゲームセット。1対0で曳馬中が三方原中を下し、決勝進出を決めた。
準決勝第二試合は、開誠館中が開成中と対戦。
先制したのは開成中。2回裏、ヒットとエラーでツーアウトながら2、3塁のチャンスを作るとヒットで1点を先制する。3回表、開誠館中もすぐさま反撃。ツーアウトながらランナーを3塁に進めると、内野安打で1点を奪い、同点に追いつく。その後は両エースが好投。お互いチャンスを作れないまま、試合は特別ルール(ノーアウト満塁から再開)の延長戦へと入った。先に攻める開誠館中が2点を挙げたのに対し、開成中はワンアウトで、注目の3番バッターに打席が回る。失投を見逃さずに強振すると、ボールはグングン伸び、ライトの遥か上へ。満塁の走者全てがホームに返り、劇的なサヨナラ勝ち。開成中が決勝へ進んだ。
決勝は、4年ぶり3度目の優勝を狙う曳馬中と、初優勝が懸かる開成中の対戦。
接戦が予想された試合だったが、いきなり動く。1回表、開成中の攻撃。制球の定まらない曳馬中エースを攻め、ワンアウト1、2塁とチャンスを作ると、ライト前ヒットで1点を先制。その裏の曳馬中にもチャンスが訪れる。ヒットと犠打などで3塁までランナーを進める。ここで次の打者の当たりはサードゴロ。飛び出したランナーが挟まれるも、開成中に手痛いミスが出て曳馬中が同点に追いつく。
初優勝に燃える開成中は、4回表、ワンアウト1塁から、9番打者が放った打球はライン際ギリギリに落ちるツーベースヒット。その間に1塁ランナーが一気にホームを駆け抜け、開成中が勝ち越しに成功。終盤となった6回裏、曳馬中が牙を剥く。連続ヒットでワンアウト1、3塁のチャンスを作ると、ここでスクイズ。同点に追いつく。これで気落ちしたのか、開成中はエラーなどでさらに5点を奪われ万事休す。
試合巧者ぶりを見せつけた曳馬中が、7対2で開成中を下し、4年ぶり3度目の優勝を果たし、夏季大会での第1シードを決めた。
夏季大会でのシードは、これまでの大会成績を集計し決定。曳馬中に続く第2シードには開成中が入り、第3シードには開誠館中が、そして第4シードには佐鳴台中が入った。近年、シード校の受難が続く夏季大会。今年はどんなドラマが待っているのか。