高台・佐鳴台はがっぷり四つの試合を展開。ほんの僅かに及ばなかったものの、昨夏の県3位を上回る準優勝に輝いた。

令和4年度 全日本少年軟式野球大会静岡県大会

令和4年4月23日から5月3日に渡って、『全日本少年軟式野球大会静岡県大会』が開催された。浜松地区からは、浜松支部代表の高台・佐鳴台中学校合同チームと浜松開誠館中学校、浜名湖支部代表の白須賀中学校が出場した。

白須賀は初戦で大里・安倍川中合同に3対7で敗れたものの、高台・佐鳴台は2対0で沼津第三・大岡中合同を、開誠館は8対2で伊東南中を下し二回戦へと駒を進めた。二回戦では開誠館が7対0で清水二中を、高台・佐鳴台が1対0で志太ナインを下し、ともに準決勝進出。準決勝では、浜松勢が決勝進出を懸けて争うこととなった。試合は両投手の好投で、0対0のまま延長戦へ。延長では9回に5点を奪った高台・佐鳴台に対し、開誠館は1点に留まり、5対1で高台・佐鳴台が開誠館を下し、決勝進出を決めた。

決勝の相手は、ここまで圧倒的な攻撃力で勝ち上がってきた東海大静岡翔洋中学校。試合は高台・佐鳴台の攻撃で「プレーボール」。翔洋の投手は初回から全力投球。強打者が並ぶ高台・佐鳴台の上位打線を三者凡退に抑える。高台・佐鳴台も上々の立ち上がりを見せ、お互い無得点のまま2回へ。先頭打者が四球を選んだ高台・佐鳴台は送りバントを選択するが、相手投手の剛速球の前に失敗。その後、盗塁を試みるも相手捕手の矢のような送球の前に失敗。なかなかチャンスを作れない。その裏の翔洋は、ワンアウトからセンター前ヒットで出塁すると、続く打者のセンター前ヒットの間に2塁ランナーがホームを陥れ、1点を先制される。3回はお互いランナーを出すも、固い守備の前にお互い無得点。何とか追いつきたい4回の高台・佐鳴台は2番からの好打順。しかしここでも相手投手の速球を捉えることができず、三者凡退に終わる。その裏の翔洋は先頭打者がヒットで出塁すると、ワンアウトからセンターオーバー二塁打で1点。さらにエラーでランナーが3塁に進むと、内野ゴロの間にもう1点。0対3と翔洋が試合の主導権を握る。

5回表、高台・佐鳴台は先頭打者がライト前ヒットで出塁すると、相手のエラーとバントヒットでノーアウト満塁のチャンスを作る。内野ゴロでワンアウトとなるも、続く打者が四球を選び押し出し。1点を返すと、打順は強打者が待つ1番に。状況はなおも満塁。相手投手の速球を捉えた打球は快音を残して、強いライナーとなりレフト方向へ。これがそのままスタントへ飛び込む満塁ホームラン。高台・佐鳴台が5対3と試合をひっくり返すことに成功した。その裏の翔洋の攻撃は、あっという間にツーアウト。続く打者の打球はボテボテの当たりとなり、投手と一塁手、二塁手の間へ。これが内野安打となり出塁を許す。続く打者の打球が左中間を破る二塁打となり、ツーアウトから2塁、3塁とピンチに。続く打者の打球は強烈なゴロとなって一塁手正面へ。「よし!」と思った瞬間、ボールがベースに当たり、ライト前へ転がる。この間に走者二人が生還し、5対5の同点に追いつかれた。6回は高台・佐鳴台が三者凡退だったのに対し、翔洋は二つの四死球でワンアウト1塁、2塁。ここまで鉄壁の守備を見せてきた高台・佐鳴台だったが、ここでミス。悪送球と犠牲フライで2点を失った。最終回の高台・佐鳴台の攻撃は三者凡退となり、5対7で東海大静岡翔洋中が優勝。

高台・佐鳴台はがっぷり四つの試合を展開。ほんの僅かに及ばなかったものの、昨夏の県3位を上回る準優勝に輝いた。

宇野工業

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