地域に根付いたクラブを目指して。
浜松AXISバレーボールクラブ
平成30年にたった二人から始まった浜松AXISバレーボールクラブ。創設から4年を迎え、一期生となる6年生たちを含め、部員は30名程にまで増加。現在は、浜松学芸高校の体育館を拠点に週3日程活動している。
一期生の選手たちが中学校に進学するこの春、クラブは新たなフェーズへと舵を切った。それは、中学生のチームを創設し、ヤングクラブチームとして大会に参加すること。これについて代表の大木島さんは、「中学では、学校によってそれぞれ環境が変わってしまいますし、必ずしも経験のある指導者がいる訳ではない。どこの学校に通っていても選手たちが高校でも活躍できるように成長できる場を作りたいと思っています。本気で上を目指したいという選手たちのサポートをしていきたいです」と話す。
同クラブの最大の特徴は、指導者が20代と若く、選手との距離感が近いこと。いずれは、そういったコーチたちと一緒にプレーできる環境も整えていきたいと大木島さんは話す。「ここで育った選手たちが高校を卒業して大学生や社会人になった時にまだバレーをやりたいと、クラブに戻って来られる環境を整えたいです。そういった選手たちが新たな指導者となり、その傍ら自分たちもプレーを続けていく。選手から指導者へという循環を生み出せるクラブにしていきたいと考えています」
5年目を迎える今年、クラブとして新たな一歩を踏み出した。子供たちにとっても大人になってもバレーを続けられる環境が整うことで将来の自分の姿が見えるかもしれない。クラブが目指す形に辿り着くには、まだ時間が必要だが、少しずつ着実にその道を進んでいく。