地域総合型クラブの先駆けとなって。

Trias Hamamatsu(トリアス浜松)

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平成14年に地域総合型クラブとして設立された『湖東スポーツ・文化クラブ』。そのバスケットボール部として活動するのが『トリアス浜松』だ。これまでは、中学生、小学生の2つのカテゴリーで活動してきたが、今年度より新たにジュニアユースとジュニアというカテゴリーを新設し、4つのカテゴリーでの活動を開始した。

カテゴリーは大きく分けて2つ。U15とスクールは、従来通りに技術を磨くためのもの。他チームに所属していても参加が可能でU15は高校に向けて、スクールは中学に向けて個々のスキルアップを目指し、男女それぞれに活動する。また、U15は、部活動引退後に選手登録をクラブに移籍することで、大会への参加も可能となる。受験期間に試合勘や基礎体力を衰えさせることなく高校に向けての準備ができることが特徴だ。

一方、新設したジュニアユースとジュニアは、ひとつのチームとして活動するため、部活動またはミニバスに所属している選手は参加することができない。新たにチームを立ち上げた経緯について代表の林さんはこう話す。「文部科学省が打ち出した指針では、令和5年度より休日の部活動を段階的に地域に移行するとなっており、地域で子供たちの受け皿となる場所を確保することが必要不可欠となります。地域総合型クラブとして私たちが子供たちの受け皿となり、子供たちが一生懸命活動できる環境整備をしていかなくてはと思い、クラブチームを立ち上げました。近隣の中学校には女子バスケットボール部のない学校もあり、これまでそういった子たちは、越境で近隣の中学校に通うか、私立の学校に行くしかバスケットを続ける術がなかった。バスケットをやりたいと思っている子供たちの手助けができればとも思っています」

ジュニアユースには中学1年生が4名と小学6年生が2名所属。カテゴリーはU15となるため、11歳以上であれば小学生も2名までは試合登録が可能となる。そのため、ジュニアに所属している選手でも、中学入学を待たずして上のカテゴリーで試合に出場することができ、他の選手より一足も二足も先に試合経験を積むことが可能となる。当面の目標は、1月に行われる県新人で結果を残すこと。そして、彼女たちが中学3年生となる2年後には、全国大会出場を目指す。

現在、こうした小中一貫のクラブチームは、県西部地区ではここトリアス浜松だけ。今後こういったクラブが増えていくことが予測されるが、その先駆けとしてイチ早く動き始めた。時代とともに社会は変化を続け、スポーツの在り方や部活動の仕組みも変化していく。これからも地域の人たちとともに、子供たちが思い切りスポーツを楽しめる環境を提供し続けていく。チームでは随時体験会を実施。詳しくは090-3309-7661(宮下)まで。

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