子供に未来を
 考えさせる親に。

はなきりん

「親の役割とは、子どもの将来の選択肢を広げてあげること」。そのために、子どもと接する中で、まず親が「生涯」と「何故」を考え、また子どもも「生涯=将来」と「何故」を身に付け答えを出せるようにしてあげてください。

子どもが社会に出るまでの時間計算もしていただいたかと思います。子どもの就職活動に役立つ情報や、身に付けるべきこと、人生の方向性の選択肢や仕事の選択肢など、夫婦で話し合いをすることは沢山あり、計画的に子どもたちに伝えていってあげてください。与えるべきはお金ではなく、子どもが考える時間です。

今回は、家族についてお話してみたいと思います。

日本と先進諸外国の家族の会話にひとつ、大きな違いがあるとしたらなんだと思いますか。その答えは、日本人は将来の話をしないというものです。日本人の家族の会話は「今日、こんなことがあった」、「あんなことがあった」、「こんなことをした」など、全て“た”で終わる過去形の会話ですが、海外では出来事も話しますが、必ずその先に将来の話が続きます。私の知るドイツに住む家族は「そんな事ができたんなら、将来こんなことを職業にできるんじゃないか?」と子どもに未来を投げかけます。せっかくなのでアスリートの子どもを持つ両親の例え話も書いてみましょう。

例えば「チームで…なアイデアを出せたのなら、何かを誰かに提案する仕事にも向いているよね」と具体的な子どもが興味を持つ仕事を話してみるのもいいし、「世界のジュニア選手たちがどんなトレーニングや勉強、生活をしているのか、知れるレベルの英語を話せたら世界が広がるんじゃない?」とスポーツ以外にも役立つことを動機付け提案するのもいい。

子どもの優しさに気付いたら、優しさの先にある未来。子どもの気遣いに気付いたら、気遣いの先にある未来。統率力や影響力に気付いたら、それらの先にある未来。子どもたちをよ~く見て拾い上げて、未来へ繋げるのも親の役割。

親の未来だって子どもに話してあげてほしい。パパとママは5年後、10年後、こんなこと、あんなことをする計画を持っている。親と子は別々の時間軸で人生を歩いていくのだとういうことを、日常の中で会話することで、子どもは知らず知らずのうちに自立心を持つようになります。

子どもたちが結婚する頃の日本の経済を想像してみてください。きっと夫婦共働きが当たり前の時代になっているはず。女性は仕事ではなく家庭を優先すべきと考える日本人は多く、それを当たり前という理由で片づけていることが多い。でも、世界を見てみるとそうでもなくて、経済が厳しい状況下ではそうは言ってられない。子どもたちの未来を想像すれば、子どもが社会に出るまでに共働きが当たり前だと思える環境をつくるのも、子どもの未来を楽にしてあげることだと思うのです。

ママの仕事となると、必ず頭に浮かぶのが「子どもへの愛情」ですね。子どもと一緒にいる時間の長さと愛情とは比例していると思いますか?一概にそうとは言い切れません。愛情を子どもに伝えたいのなら、ぜひ今日からパパもママも子どもへの“ハグ”を日常にしてください。それを、生涯続けてください。

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