浜松南部中学校が
劇的勝利で大会連覇
西部地区中学生春季サッカー大会
平成28年5月4日にエコパ人工芝グランドにて開催された『西部地区中学生春季サッカー大会』。蹴ったボールが戻ってくる程の強風吹き荒れる中行われた決勝戦(25分ハーフ)の模様をお届けする。
決勝戦は、ここまで安定した試合運びで勝ち上がってきた、第4シードの浜松東部中学校と、全試合を1点差(PK戦を含む)勝利と、勝負強さを見せつけて決勝戦へと進んできた、昨年の優勝チーム、第2シードの浜松南部中学校が激突。
まず風上に陣取ったのは東部中。
試合開始直後からロングボールを多用し、南部中ゴールへ迫る。前半1分、いきなり東部中がチャンス。コーナーキックからシュートを放つも惜しくも枠外へ。
その後も東部中が攻め続けると、前半6分、再びコーナーキックを獲得すると、綺麗な放物線を描いたキックがゴール前へ。待ち構える東部中の選手にピタッと合いゴール。東部中が1点を先制した。南部中はこれが今大会初失点。その後も東部中がロングボールを中心に攻め込むが、南部中は慌てることなく、最終ラインから丁寧にショートパスを繋ぎ、サイドから東部中ゴールへ迫る。一進一退の攻防が続き前半が終了。
後半に入り、風上に立ったのは南部中。
だが先にチャンスを迎えたのは東部中だった。後半1分、コーナーキックから再び絶妙なクロスがゴール前へ。しかしながら、ここは上手くミートすることができず、ゴールキーパーがキャッチ。
風上の南部中だが、ロングボールをあまり使わず、ショートパス中心のサッカーで東部中陣内でボールを回すと、主導権は徐々に南部中へ。後半7分、12分と立て続けにコーナーキックを獲得するも得点は奪えず。後半13分、南部中が相手DFに囲まれるも強引にドリブル突破。ゴールに迫るもキーパーに阻まれ得点ならず。試合は完全に南部中ペースとなった。
全員で攻める南部中に対し、全員で守る東部中。
試合終了まであと2分となった、後半23分、南部中が鋭い反転からシュートを放つが僅かにゴール左へ。
会場からは大きなため息。南部中が圧倒的に試合を支配するも、どうしてもゴールが遠い。
試合終了時間が刻々と迫る。
1対0東部中リードのままロスタイム。
主審が時計に目をやる。
ここで南部中がコーナーキックを獲得。
ゴール前に、ゴールキーパーも含め全選手が駆け上がる。
左から蹴られたボールが飛び込んだ選手の頭に合う。
ゴール。
南部中が試合終了目前のラストプレーで同点に追いついた。
試合は5分ハーフの延長戦へと突入。再び東部中が風上となったものの、試合は完全に南部中ペース。
足が止まりだした東部中DFの裏へ次々とスルーパスを送り込みチャンスを作る。
前半は無得点のまま後半へ。
後半に入ると南部中の圧力が一層増す。
中盤でボールを奪うと瞬時にサイドに展開。左サイドを突破すると素早くゴール前へクロス。
DFにマークされながらもいち早くボールに触った南部中がシュート。
これがゴール右隅に吸い込まれ劇的な逆転ゴール。
浜松南部中学校が見事大会連覇を果たした。
夏に向かって大きな弾みと自信になったことは言うまでもない。