令和7年4月12日に開幕した『2025年度春季西部地区中学生サッカー大会』。5月5日にゆめりあ多目的グラウンドで行われた決勝戦では天竜中学校が積志中学校に逆転勝ちを収め、大会連覇を達成した。

天竜中学校が逆転で大会連覇。

春季西部地区中学生サッカー大会

令和7年4月12日に開幕した『2025年度春季西部地区中学生サッカー大会』。西部地区の62チームが出場し、上位7チームに与えられる県大会への出場権と今年度初の西部王者の座を争った。

県大会出場を懸け、ベスト8に駒を進めたのは、天竜中学校と丸塚中学校、北星中学校、高台中学校、可美中学校、東部中学校、掛川東中学校、積志中学校の8チーム。準々決勝では、天竜が丸塚を9対0で、高台が北星を1対0で、東部が可美を2対0で、積志が掛川東を2対1でそれぞれ下し、準決勝進出を決めた。準決勝では、天竜が高台に5対0で大勝を収めた一方、積志と東部はPK戦に突入。これを制した積志が天竜の待つ決勝に駒を進めた。

大会最終日となった5月5日、ゆめりあ多目的グラウンドで決勝戦と順位決定戦が行われた。3位決定戦では、高台が東部に3対0で勝利。5位決定戦では、丸塚が可美に3対1で勝利を収めた。県大会への最後の椅子を懸けた7位決定戦に挑んだ北星は、最後まで相手ゴールをこじ開けることができずに0対1で敗戦。あと一歩で県大会出場とはならなかった。

決勝は、大会連覇を狙う第1シードの天竜とタイトル奪取に燃える第2シードの積志の一戦。ここまで圧倒的な力で勝ち上がってきた天竜と、接戦をモノにしてきた積志。挑戦者の姿勢が強く出た積志は、序盤から前線からのプレスで天竜の出鼻を挫き、天竜に思うような攻撃をさせない。それでもファーストシュートを打ったのは天竜。前半4分、右サイドから中央に折り返し、走り込んだ選手がシュート。これはゴールキーパーが難なく抑えた。前半12分にも左サイドを起点にシュートを放つが、これもキーパーがキャッチ。スコアが動いたのは18分。ロングボールに抜け出した積志の快速ストライカーが相手の背後を突いてキーパーと1対1に。これを確実に仕留めてゴール。一瞬の隙をついた積志がファーストシュートでゴールネットを揺らした。今大会初失点を喫した天竜だったが、その後は守備陣が踏ん張りを見せ、積志に追加点を許さない。すると23分、天竜が右サイドを突破してクロスを送るとこれが積志ディフェンダーに当たり、ボールはゴールへ。1対1の同点となった直後の25分には、右サイドからのクロスがそのままゴールに吸い込まれて追加点。天竜が2対1と逆転に成功した。このまま前半を終え、天竜が1点をリードして後半戦へ。

思わぬ形で逆転を許した積志は、後半開始から再び天竜ゴールをこじ開けるために攻勢に出る。しかし、リードしたことで余裕の出た天竜は本来の力を発揮。安定した守備で積志の攻撃を防ぐと、攻めては両サイドのアタッカーがチャンスを演出。得点には結びつかなかったが、試合の主導権を完全に掌握した。試合はこのまま終了。天竜が2対1で積志を下し、大会連覇を達成した。

5月10日から始まった県大会。浜松地区からは、西部大会を突破した天竜中学校と積志中学校、高台中学校、東部中学校、丸塚中学校、可美中学校に浜松開誠館中学校を加えた7チームが出場。開誠館と東部、天竜、積志、高台の5チームがベスト8に進出。準々決勝では、天竜が常葉大学附属橘中学校に、高台が静岡学園中学校に敗戦。開誠館が東部との浜松対決を制すと、積志も東海大学静岡翔洋中学校をPK戦で下し、ベスト4進出を果たした。



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