日本代表の守護神になる。
松浦迅ビエラ
浜松開誠館中学校サッカー部
9月に行われた『EAFF U15男子選手権2023』の日本代表選手に選出された松浦迅ビエラくん(浜松開誠館中学校3年)。ゴールキーパーを始めてたった3年で国内トップ選手の仲間入りを果たした。
サッカーを本格的に始めたのは、テンマSCに入団した小学4年生の時。6年時にバディFCに移籍し、チームの県ベスト8進出に大きく貢献した。この頃はキーパーではなくフィールドプレイヤーだった。転機となったのは、中学入学を控えた秋。ジュビロ磐田ジュニアユースの練習にキーパーとして誘われたことがきっかけだった。「初めてキーパーをやって、思ったよりも楽しかったことと、自分に向いていると感じ、中学からはキーパーで勝負しようと決めました」と当時を振り返った。浜松開誠館中学校に進学し、キーパーとしてイチからサッカーに打ち込んだ。「高校生と一緒に練習ができたり、専属のスタッフがいたりと恵まれた環境でサッカーができます。ゼロからのスタートだったので、ここまで成長させてくれたことには感謝しかないです」と同校への進学が人生を大きく変えたことを実感する。
中学2年時にタウンクラブと中体連の選手からなるトレセンに選出されたことをきっかけに、明確にプロを目指すようになった。その中で、まずは『U15の間に日本代表に入る』という目標を立てた。今回の選出について、「目指してきた場所に辿り着いたので、嬉しかったです。ただ、これは通過点に過ぎません。もっともっと上を目指したいです」と話した。
まもなく中学校を卒業し、高校生となる。次の3年間の目標は、高校サッカー選手権での全国制覇。「これからも世代別の代表に選ばれ続け、将来的にはA代表に入れるようなプロサッカー選手になりたいです」と話すように彼の目指す場所は、まだまだ先にある。遠い目標だが、不可能ではない。彼のシンデレラスーリーはまだ続く。