令和5年4月15日に開幕した『第38回春季西部地区中学生サッカー大会』。5月5日にゆめりあ多目的広場で行われた決勝戦では北浜中学校と竜洋中学校が対戦。北浜がラストワンプレーでゴールをこじ開け、劇的勝利で優勝を果たした。
北浜中学校が劇的ゴールで優勝を飾る。
第38回春季西部地区中学生サッカー大会
令和5年4月15日に開幕した「第38回春季西部地区中学生サッカー大会』。西部地区の57チームが出場し、上位10チームに与えられる夏季大会前最後の県大会への出場権と今年度初の西部王者の座を争った。
県大会出場を決め、ベスト8に駒を進めたのは、北浜中学校と富塚中学校、江西中学校、中郡中学校、竜洋中学校、菊川西中学校、八幡中学校、豊岡中学校の8チーム。準々決勝では、北浜が富塚を2対1で、中郡が江西を1対0で下し、ベスト4に進出。八幡も豊岡とのPK戦を制し、準決勝に名乗りを上げた。
5月5日にゆめりあ多目的広場で開催された準決勝。第一試合では、北浜と中郡が対戦。試合は、序盤から一進一退の攻防が続く。次第に北浜が主導権を握るものの、中郡はセンターバックを中心とした堅い守備で決定機を作らせない。それでも、少ないチャンスでゴールをこじ開けた北浜が1対0で勝利を収め、決勝進出を果たした。
準決勝第二試合では、八幡が竜洋と対戦。高い技術で細かくパスをつなぐサッカーが持ち味の竜洋に対し、八幡は序盤からハイプレスを仕掛ける。これが見事にハマり、竜洋に自分たちのサッカーをさせず、試合は八幡ペースで進む。個人技からミドルシュートで先制を許すも、前線からのハイプレスで相手のバックパスを奪い、同点ゴール。1対1に追いつく。しかし、終盤立て続けにゴールを許し、1対3で敗戦。惜しくも決勝進出とはならなかった。
決勝戦は北浜対竜洋。前半8分、北浜はセンターバックからのロングパスに抜け出し、シュートを放つがこれは相手に防がれる。ここで得たCKでも飛び込んだ選手が頭で合わせるも、枠を捉えられない。スコアレスのまま試合を折り返すと、後半に入っても一進一退の攻防が続く。この日2試合目ということもあり、両チーム共に足が止まり始め、どちらに転がってもおかしくない試合展開が続く。すると、後半24分、左サイドでボールを奪われると、これをゴール前まで運ばれ、竜洋がシュート。キーパーの横を抜けたボールがゴールに向かうが、辛うじて戻った選手がクリアし、難を逃れた。すると今度は北浜がCKのチャンスを迎える。アディショナルタイムに入った後半27分。時間からしてもこれがラストプレー。蹴り込まれたボールに飛び込んだ選手がドンピシャで合わせると、これがゴールネットを揺らし、北浜が待望の先制点を挙げる。これと同時に試合終了のホイッスルが鳴り響き、劇的な幕切で北浜が1対0で竜洋を下して優勝。読売カップに続き、タイトルを獲得した。
最終順位は、優勝が北浜中学校、準優勝が竜洋中学校、抽選の結果、八幡中学校が3位、中郡中学校が4位、江西中学校が5位、豊岡中学校が6位、富塚中学校が7位、菊川西中学校が8位、都田中学校が9位、周南中学校が10位となった。県大会へはこの10チームに浜松開誠館中学校を加えた11チームが出場する。
県大会では、浜松地区から出場した全7チームが初戦を突破。2回戦では、北浜が菊川西に、中郡が常葉大橘中学校(中部特別2)に、富塚が東海大静岡翔洋中学校(中東部特別1)に、江西が静岡学園中学校(中部特別1)に敗れたものの、開誠館が豊岡を5対0で、八幡が高洲中学校(中西部2位)を1対0で、都田が竜洋をPK戦の末にそれぞれ下してベスト8に駒を進めた。