令和4年5月7日から予備予選が行われた『遠州トラック杯 第16回ジャイアンツカップ』。今回は5月28日に渚園球場で行われた一回戦の模様をレポートする。

遠州トラック杯 第16回ジャイアンツカップ 静岡県代表決定戦

今年で16回目を迎える『遠州トラック杯 ジャイアンツカップ』。リーグの枠を超えて、硬式野球チームに所属する中学生が、日本一を目指して戦うのがこの大会。

静岡県代表決定戦の一回戦では、浜松ボーイズと浜松南シニアが対戦。5月28日に渚園球場で行われた浜松勢対決の模様をレポートする。

試合は南シニアの攻撃で「プレーボール」。先頭打者が相手エラーで出塁すると、すかさず盗塁を決めチャンスを作る。次の打者が右中間に打球を運び、ノーアウト二塁、三塁とチャンスを広げると、ここで警戒したバッテリーがパスボール。難なく先制点を挙げる。さらにヒットで1点を追加。一塁にランナーを残し、放った打球はレフトの頭上を襲う二塁打。好走塁を見せたランナーが生還し、さらに1点を加える。その裏のボーイズは、ツーアウトから二塁打でチャンスを作るも、後続が倒れ無得点。初回が終わって3対0と南シニアがリード。2回表の南シニアはワンアウトから一塁線を破る二塁打でチャンスを作るが、ボーイズ投手の切れ味鋭い変化球の前に後続が倒れ無得点。その裏のボーイズは、ワンアウトから二つのヒットでチャンスを作るが、あと一本が出ず、なかなか得点に結び付かない。2回が終わって3対0と南シニアがリード。3回表の南シニアは、ヒットと四球でランナーを溜めるが、ボーイズ投手の粘りのピッチングの前に追加点ならず。その裏のボーイズの攻撃。これまで引っ張り気味だったが、逆方向へと意識を変え、鋭い打球が出始める。先頭打者の打球は快音を残しレフト方向へ飛ぶが守備範囲。続く打者も逆方向へのライナー。これは左中間を真っ二つに破り二塁打。試合の流れが少しづつボーイズへと傾き始める。それを許さなかったのが、南シニア左腕。鋭いカーブを武器に後続を連続三振に仕留める好投で、試合の流れを渡さない。4回表の南シニアの攻撃。レフト方向へ高く舞い上がった打球は風に乗りフェンス手前へ。これが二塁打となりチャンスを作る。さらに三塁へのバントが素晴らしい転がりをみせ、「オールセーフ」。ノーアウト一塁、三塁と絶好の追加点のチャンスを作る。さらに盗塁でチャンスを広げると、レフト前ヒットで二人が生還。さらに左中間を深々と破る三塁打で1点を追加。さらに相手エラーで1点を追加し、この回4点を追加。南シニアが7対0と大きくリードを奪う。その裏のボーイズは、先頭打者が初球を叩いてレフト前ヒット。ギアを上げストレートで押しまくる南シニア投手に対し、ボーイズ打者は全力のフルスイング。見応えのある力勝負に。ボーイズは二塁打で応戦するが、この回、二つの三振を奪った南シニア投手が得点を許さず、7対0で4回の攻防を終える。5回表の南シニアの攻撃は、ツーアウトながらランナーを二塁に置いた場面でレフト前タイムリーヒットで1点。さらに四球などでチャンスを作ると、ライト前タイムリーヒットで1点を追加。9対0と大きく突き放す。何とか1点返したいボーイズはその裏、先頭の代打が死球で出塁すると、左中間を破る二塁打でノーアウト二塁、三塁のチャンス。ここでセーフティスクイズを敢行するが、「ホームアウト」。後続も倒れ試合終了。浜松南シニアが9対0で浜松ボーイズを下し、準決勝へ駒を進めた。

南シニアは準決勝で裾野シニアに惜敗。その裾野シニアを決勝戦で下した富士シニアが優勝を果たした。

遠州トラック

関連記事