元世界王者が中学生に技術指導。
静岡県トップアスリート等派遣事業
静岡県文化・観光部スポーツ振興課が主体となり、平成23年度から始まった『静岡県トップアスリート等派遣事業』。静岡県中学校体育連盟と連携して、憧れのトップアスリートや専門の指導者から直接指導を受ける機会を提供し、中学生の競技力向上と部活動の活性化を目的とする。
令和2年1月19日に南部中学校で行われたソフトテニスの講習会には、南部中と東部中学校、天竜中学校の選手約60名が参加。講師には、元韓国代表で世界選手権で優勝したキム・キョンジャ氏(ミズノ)を招聘。選手たちにフォアハンドやバックハンド、サーブなどの技術指導と、日頃の練習から指摘し合いながら声を掛け合う大切さを伝えた。
講習は、午前に女子、午後に男子の2部構成となっており、時間は各3時間程度。基礎技術の指導をメインに行い、ボールを打つ時のラケットの向きや、体重移動の仕方、練習で意識する部分など細かく指導。時にはジョークを交えながら選手たちが緊張せずリラックスしながらできるよう配慮がなされていた。講習に参加した安間春奈さん(東部中2年)は、「キムさんの性格がとても明るく、リラックスして楽しく受講させてもらえました。少しの時間でしたが、とても勉強になり、上手くなれたと思います。教わったことを今後の練習に活かして、夏の大会で勝てるように頑張ります」と話してくれた。
同事業は、ソフトテニスに限らず様々な競技で行われ、今後も定期的に継続していく。一流を知り、一流と触れ合うことで、子供たちの可能性は大きく膨らむ。
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