応援されるチームとなり、浜松ベスト8を目指す。
神久呂中学校
女子バレーボール部
2年生8名、1年生9名の17名で活動している神久呂中学校女子バレーボール部。中学からバレーボールを始めた選手たちばかりだが、昨年から主力として活躍する選手も多く、試合経験は豊富だ。サイズの大きい選手が揃い、平均身長では浜松地区でも最大級の高さを誇り、夏のダークホースとして注目を集める。
今年のチームスローガンは『日々進化』。少しずつでも毎日成長していくことを心掛け、高い意識を持って日々の練習に取り組んでいる。そんな同部の特徴は選手たちが自主的に考え、“やりたい”と思った練習を重点的に行うこと。ただ楽しいからという理由ではなく、自分たちの武器や課題を見つけ、足りない所を明確にし、成長していくためには何が必要かをしっかりと考える。練習の意図を全員が共通理解することで練習効率を上げ、全員が積極的に取り組むことで、練習の質の向上を図っている。
新チームの船出となった新人戦の浜松地区大会では、予選ブロックで岡崎中学校と富塚中学校をストレートで下し、首位で決勝トーナメントに進出。初戦の東部中学校にもストレート勝ちを収め、ベスト16進出を果たした。次戦で麁玉中学校に惜しくもフルセットの末に敗れたものの、上々の結果を得ることができた。しかし、続く西部大会では初戦で南部中学校にストレート負け。完敗を喫したことで自分たちの未熟さを再確認できた大会だった。
この結果についてゲームキャプテンの池谷かおりさんは、「粘り強さが全然足りないなと痛感しました。ミスが出たり、苦しい時に思うようなプレーができなくなり、チーム全体の空気が悪気が悪くなる。ゲームキャプテンとして、そういった時にどうチームを盛りたてていくか、個人的にも課題が見つかった大会でした」と振り返った。
褒める指導を徹底する中島先生は指導についてこう話す。「今年度初めてバレーボール部の顧問を任されました。自分自身バレーボールをやってきた人間ではないので、これから子供たちと一緒に学んでいく立場です。一緒にやっていく中で、子供たちが気持ち良く、楽しくやっていける環境を作ることが最優先だと考え、このような形に至りました。しっかりと考えて行動できる子たちばかり。学校生活でもクラスをまとめる存在として活躍している子も多く在籍しています。学校の顔として学校全体を引っ張れるような部活になっていけたらと思っています」
チームキャプテンを務める久野綾莉さんは、「明るく、真面目な子が多く、とても仲が良い。今年はアタッカーも揃っていますし、一年生の中にも高さのある選手がいて頼もしいです。みんなが積極的に部活に取り組める環境なので、みんなの意見を聞きながら、全員で相談してチームを作っていきたいです。そして、夏の大会では浜松地区でベスト8に入れるように頑張ります」と話す。
チームで目指すのは、『応援されるチーム』。それは、『部活動だけ頑張れば良い』、『チームが強ければ良い』では、決して成し得ない形。普段の生活から目の前のことに一生懸命取り組んでいく姿勢が周囲の人たちの心を動かし、応援という形で返ってくる。もちろん、貰うだけではなく、自分たちも誰かを応援できる人にならなくてはならない。夏まであと半年。これからも、自分たちの目指す姿を追求していく。
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