西遠女子学園中が
 西部大会連覇

西遠女子学園中学校

平成28年度西部中学校6人制バレーボール選手権大会

今季県内で“負けなし”の西遠女子学園中学校。夏季大会前最後となる大会でも優勝し、全勝のまま夏季大会へ挑む。決勝戦となる新居中学校との試合を中心に、大会を振り返る。

平成28年5月8日と14日に開催された『平成28年度西部中学校6人制バレーボール選手権大会』。女子の部は向陽中学校をメイン会場に行われ、西部地区の76チームが県大会を目指して熱戦を繰り広げた。

ベスト4に進出したのは、浜松地区の、西遠女子学園中学校と、新居中学校、笠井中学校の3チームと、掛川の桜が丘中学校。シード校が順当に勝ち上がった。

準決勝第一試合は、第1シードで、今季“県内で負けなし”の西遠女子中と、第4シードの笠井中が対戦。
試合は終始西遠女子中ペース。笠井中はエースにボールを集め、何とか打開を図ろうとするが、西遠女子中の高い守備力の前になかなか得点が奪えない。

試合は、25対18、25対16のストレートで西遠女子中が決勝進出。

準決勝第二試合は、第2シードの新居中と第3シードの桜が丘中が対戦。
ここでは新居中が桜が丘中を圧倒。スピード感溢れる攻撃で相手を翻弄し、25対15、25対14の圧勝で決勝戦へと進んだ。

決勝戦で対戦する西遠女子中と新居中は、今季、新人戦地区大会、西部大会、県大会、そしてこの選手権西部大会と、全ての試合の決勝戦で対戦。
その全てで西遠女子中が勝利している。さらにこの2チームは、ともに新人戦で東海大会へと出場しており、県内屈指の“ライバル対決”とも言えるカードとなった。

試合は、いきなり西遠女子中がサーブで崩し主導権を握る。
新居中はここまでの試合とは違い、凡ミスが目に付く。徐々に本来のプレーを取り戻した新居中が少しずつ点差を縮めるが、得意のオープン攻撃ではなく、センター中心に攻める西遠女子中が得点をを重ね、第1セットは25対18で西遠女子中が先取した。

第2セットに入ると、新居中が本来の“スピードバレー”を取り戻し、西遠女子中を翻弄。
素早いトスからの多彩な攻撃で的を絞らせず得点を重ねる。新居中がペースを握ったかと思われたが、ここから西遠女子中が最大の武器である“適応力”を発揮。試合中に相手の複雑な攻撃に対応をし始め、とにかく拾いまくる。試合は一進一退の展開となった。お互い決め手がないまま終盤に差し掛かると、西遠女子中はエースにボールを集め、攻撃の手を一気に強める。
新居中も必死でブロックを試みるが、無情にもチャンスボールが西遠女子中のコートへと渡り、最後はエースが決めて西遠女子中が25対23で粘る新居中を振り切りストレート勝ちで、大会連覇を果たした。

浜松地区から県大会へ進んだのはこの2チームのほか、4位の笠井中学校と6位の三ヶ日中学校の4チーム。三ヶ日中はベスト16へ、笠井中はベスト8へと進んだ。

そして県大会でも、またまた決勝戦で西遠女子中と新居中が激突。

ここでは新居中が25対21で第1セットを先取。
しかしその後の第2セット、第3セットを西遠女子中が連取し勝利。新人戦に続き、さらには昨年に続き、選手権大会で優勝を飾った。

これで残すは『夏季大会』のみ。西遠女子中も、新居中も目標は同じ“全国大会”だ。

東海大会へ出場できるのは県大会の上位4チーム。さらにその東海大会で上位3チームに入れば全国大会出場となる。

ともに東海圏でも上位に進む実力のある2校。

「浜松地区から2校が“全国大会”へ」なんてことも夢ではない。

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