初となる春秋連覇。

浜松フェニックスバスケットボールクラブ
ミニバスケットボールにおいて県の頂点を決める二大大会が、春の『静岡県協会長杯』と、秋の『パナホーム静岡カップ』。この二大大会を制し、県内最強の称号を手に入れたのが“浜松フェニックスバスケットボールクラブ”だ。同チームは、昨年度まで浜松葵フェニックスミニバスケットボールスポーツ少年団として活動していたが、今年度からチーム名を変更。少年団からクラブへと移行し、U12のほかにU15も設立。小学生から中学生まで幅広く受け入れられるチームへと変化を遂げた。
新チームとして初めて県大会へと繋がる春の『静岡県協会長杯』。浜松地区大会、西部支部大会では、どちらも決勝で蒲に敗れ準優勝。西部2位で県大会に挑んだ。県大会では、危なげなく予選リーグを突破し決勝トーナメントへ。初戦の有玉(44対23)、準決勝の中島(38対28)を退け、決勝へと進出。決勝の相手は二度敗れている蒲。この相手に対し35対26で競り勝ち、春の王者に輝いた。
そして、秋の『パナホーム静岡カップ』。この大会は県の上位4チームが東海大会へと出場することができる。チームを指揮してきた平本監督が、来年度からU15の監督に就任するため、この大会が監督にとってU
12を指揮する最後の大会。チームの合言葉は、「監督を東海に連れて行く」。勝って恩返しするという大きな目標を持って挑んだ。
しかし、浜松地区大会の予選リーグでまさかの敗戦。春を制したことでの油断か、追われるチームのプレッシャーか、思うようなプレーができない。何とか2位で予選を突破したが、その後も勝ち負けを繰り返す。しかしながら、ゆっくりではあるが、徐々に歯車が噛み合い始め、西部3位で県大会出場を決めた。迎えた県大会。フェニックスは強さを取り戻した。予選リーグを危なげなく突破すると、勝てば東海大会が決まる決勝トーナメント。対戦相手は蒲。この一戦を41対20で勝利し、目標であった東海大会出場権を獲得。これで勢いに乗ったフェニックスは、そのまま準決勝、決勝と勝利し、チーム創設以来初となる、春秋連覇を達成した。
「上手い子が試合に出るのではなく、頑張っている子が試合に出る」というのが平本監督の教え。日々の努力を積み重ねた子たちが偉業を達成した。頑張ることの意味を知る彼らはこの春、次のステージへと羽ばたく。



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