いざ、初の全国へ。
浜松開誠館中学校
野球部
3月21日より行われる『文部科学大臣杯第10回記念全日本少年春季軟式野球大会』への出場を決めた浜松開誠館中学校野球部。創部以来初となる全国大会への切符を掴んだ。
同部のここまでの道程は決して平坦ではなかった。サッカー部やバスケットボール部、空手道部などが全国の舞台へと駆け上がる中、県大会に出場することも叶わない状態が続いた。他部活に刺激を受けながら、積み重ねてきた努力が徐々に成果として見え始め、2年前には、念願であった県大会への出場を果たすと、浜松地区大会では常に優勝争いを演じるまでになった。翌年には、その先輩たちを越えるという目標を立て、県大会での勝利を目指し、昨夏の夏季大会で県大会の初戦で勝利しベスト16へと進出。目標であった県大会初勝利を挙げるとともに、前年を上回る成績を残した。
そして今年。目標は“県制覇”へと変わった。初の公式戦となる新人戦浜松地区大会では、決勝で三ヶ日中学校に惜敗したものの準優勝。続く西部大会では、初戦の桜が丘中学校、3回戦の福田中学校、準決勝の豊岡中学校と接戦を全てモノにし決勝進出。全国大会を懸けた決勝戦では、自慢の打線が爆発し、丸塚中学校に8対0の圧勝。初となる西部王者に輝くとともに、優勝チームが出場できる全国大会への切符を獲得した。
今年のチームの特徴は、粘り強い守備と圧倒的な打撃力。先制を許す試合が多いものの、その強力打線で逆転勝ちを収めてきた。そのため、失点しても焦ることなく、ピンチでも最小失点で切り抜けられることが最大の武器とも言える。
キャプテンの鈴木悠聖くんに話を聞いた。「活気があって、負けていても諦めることなく戦えるチームです。地区大会の決勝で負けてとても悔しい思いをしました。敗戦をバネに練習に取り組み、西部大会では優勝することができました。自信にはなりましたが、県大会では勝てませんでした。僕たちの目標は県制覇。そのためにも、全国大会では全国の強豪と出来る限り試合をして、いろいろなことを経験したい。一戦一戦を大切に戦っていきたいです」
今回は10回記念大会のため、例年の32チームを上回る55チームが出場。目の前の一試合一試合を積み重ね、県制覇のためのしっかりとした土台を積み上げる。
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