西遠女子中学校が
圧巻の大会3連覇。
平成29年度 西部中学校
6人制バレーボール選手権大会
平成29年5月14日と20日に開催された『平成29年度西部中学校6人制バレーボール選手権大会』。
この大会は、中体連夏季大会の前哨戦として認知されており、各チームとも、夏に向けての仕上がり具合を確認するうえでも大事な大会となる。
女子の部には、県西部地区の77校が参加。上位8校が県大会へ進む。
準決勝へ勝ち上がってきたのは、“絶対王者”西遠女子学園中学校と、袋井の周南中学校、磐田の神明中学校と、ノーシードから勝ち上がってきた鷲津中学校の4校。
準決勝第一試合は、西遠女子中と周南中の対戦。
西遠女子中はここまで全てストレート勝ち。10点を取られたのも1セットのみと、ほぼ完璧な内容での勝ち上がり。試合は、序盤にミスが続き得点を献上した西遠女子中だが、徐々にペースを取り戻し、25対21で第1セットを奪うと、第2セットは25対8と周南中を一蹴。決勝進出を決めた。
準決勝第二試合は、湖東中を接戦の末下した神明中と、笠井中、岡崎中と、連続でフルセットの激闘を制した鷲津中が対戦。
守備力が持ち味の両校。試合は、開始直後からラリーの応酬となった。第1セット中盤、神明中のサーブミスに乗じて、鷲津中がリードを保つ。お互い得点を重ねながら終盤に差し掛かると、神明中は早めにエースにボールを集め、勝負に出る。鷲津中はこれに対応しきれず追いつかれると、大事なところでレシーブミスを連発し、22対25でこのセットを落とす。第2セットも同じ様な展開。お互いに相手のアタックを拾い、自陣の攻撃に繋げる好プレーを連発。しかしながら中盤以降、当たりが出始めた神明中のエースを止めることができなかった鷲津中は、16対25でこのセットも落とし、惜しくもストレート負け。
だが、ピンチサーバーのサービスエースや、味方が弾いたボールを繋ぐプレーなど、随所に場内を沸かすプレーもあった。
比較的波乱が少ないと言われるバレーボールにあって、ノーシードからベスト4まで勝ち上がった鷲津中は賞賛に値する。
決勝戦は、西遠女子中と神明中の対戦。
この試合では、西遠女子中が本領発揮。伝統的な守備力と、高さを活かした攻撃で、神明中を圧倒。ひたすら強さを見せつけ、25対10、25対6と、圧倒的なスコアで勝利し、大会3連覇を果たした。
この結果、浜松から県大会に進んだのは、西遠女子中のほか、鷲津中、三ヶ日中、湖東中の4校。
県大会はすでに終えており、西遠女子中が、一度も20点を取らせない盤石のゲーム運びで優勝。
夏季大会に向けて、大きな期待を抱かせる結果となった。
試合後、西遠女子中キャプテンの笹瀬さんに話を聞いた。
「練習はいつも同じメニュー、基本を繰り返し行っています。同じ練習をしつこく行っているからこそ、『これだけやったから大丈夫』と、自信に繋がっていると思います。課題は、試合中盤でのミス。メンタルトレーニングなどで修正を図っていきたいと思います。今後は、同じコートで練習している高校生と試合を行い、実戦経験を養っていく予定です。夏に向けての目標は、新人戦の東海大会決勝で負けた東陽中(豊橋)に勝って全国に行くこと。そして、その全国で決勝リーグまで進むことです」。
今年の全国大会、バレーボールの会場となるのは宮崎県。
西遠女子中は昨年の富山県に続き、二年連続での全国出場を目指すことになる。